フィリピン中部の島、レイテ島の高校で生徒2人が銃撃事件を起こし、3人の生徒が亡くなるという
凄惨な事件が起きました。いろいろな観点から、この事件は現代のフィリピンにおいて、
「起きるべくして起きた」事件であり、対策が絶対に必要です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa7a9661b806aa0ba902540a03aaadadb050ac4c

まずは、「銃規制の緩さ」です。フィリピンは比較的簡単に銃が手に入る国のイメージですが、
実は本当に正規の方法でライセンスを取って入手しようと思ったら、そう簡単ではありません。
なのに簡単に銃が手に入ってしまう状況が蔓延しているのは、ライセンスを取って銃を手に入れた人の
「その後の銃の管理」をきちんと管理するシステムが機能していないからです。
軍や警察、警備会社からの銃の横流しが横行しており、実際今回の事件で使用された2丁の銃も、
警察と警備会社のものとして登録されていたものでした。

次の問題は「若者のSNS乱用が野放しになっていること」です。
今回の事件では、事件を起こしたうちの1人が来ていたTシャツが、
過去にアメリカで起きた二件の学校銃撃事件の犯人と同じものでした。
影響を受けたことが明らかで、本人のSNS履歴などから、銃乱射犯を英雄視するコミュニティーに
感化されたことが報道されています。

そして最後の1つが「少年法」です。フィリピンにももちろん少年法があり、基本的には18歳未満は
刑事罰に問われないことになっています。重大犯罪の場合がこれが15歳まで引き下げられるのですが、
今回の犯人の1人は14歳で、この特例も適用されず、法律上は「48時間以上は拘束できない」
ことになり、身柄の保護は警察から、福祉局に移転されました。
フィリピンには「更生を目的とした未成年犯罪者の収容施設」がほとんどありません。
今後この少年がどう処遇されるのか、フィリピン中で議論が巻き起こっています。

HOJには犯罪歴のある子が入ってくることもあります。
うちは「更生施設」ではないので、できることは限られていますが、
ちゃんと居場所を作ってあげるだけでも、ネット上の過激な思想を持った人たちとしか
共感を分かち合えないような状況からは、遠ざけることができると思います。
第2、第3の同様の事件がフィリピンで起きないように、
この国に住む大人として肝に銘じたいと思います。