ロジャーがなにやら鏡に向かってメイクをしています。
ま、まさか、そっち方向に目覚めたのか?ロジャー?

と思ったら、夜に村祭りのオープニングセレモニーがあって、そこで踊るんだ、とのこと。
え、村祭りって5/15じゃないの?と聞くと、祭りは9日前に始めるに決まってるんだそうです。しらなかった!(笑)
出来たばかりの教会のジムに行くと、村の人たちが集まっていました。
今度の祭りは村の名前にもなっている守護聖人「サン・イシドロ」の祝日です。
だから祭りを主催するのは教会なわけです。そうか、祭りってもともと宗教儀礼ですもんね。
でも、教会が主催するからといって、お堅いイベントではまったくありません!
教会の青年会、壮年会、婦人会、聖歌隊、侍者会、総務委員会、教会学校などがそれぞれ仮装して
今晩はみんなでダンスパーティーです!

青年会の構成員の90%がトランスジェンダーな子たちで、ダンスが上手なこと!プロ並みです!
カトリックも最近になって急激にトランスジェンダーに寛容になってきましたね。いい傾向だと思います。
こんな才能あふれる真面目な若者たちが、受け入れられないなんてもったいなさすぎますからね。

大観衆が見守る中、ロジャーとジェイエムが侍者会代表としてダンスを披露しました。
2人とも堂々としたものでしたよ!

短い動画にしましたので、イベントの雰囲気をお楽しみください!
こんな村の、こんな人たちが集まっている教会って、素敵だなあと思います。
今からこんなに盛り上がって、9日後の本番はどうなってしまうんでしょうか?今から楽しみです!
HOJの子たち、とくに小さい男の子たちは、放っておくとなかなかサンダルを履きません。
裸足の生活に慣れてしまっているせいもあると思いますが、
そのまま成長するのもよくないですし、建物内の掃除も大変になるので(笑)
サンダルを履いてない子は私の部屋で遊んじゃダメ!おもちゃも貸さない!というルールがあります。
ようやくこのルールも定着してきて、先月HOJにやってきたレナンの弟たちも、
私のところに来るときにはサンダルを履くようになってきたんですが、
今日は朝から、とても悲しそうな顔でマイケルがやってきました。
「サンダルが壊れちゃった…」と言うのです。

「じゃあ、新しいのを買いに行こうか!」と言うと、まさかそんな返事が来るとは思っていなかったのか、マイケルは大喜び!
他の子のブカブカのサンダルを借りて近くのお店まで行きました。

さあ、この山の中から好きなのを選んでいいよ、と言っても、自分では選べないマイケル。
そう、マイケルはこんなふうに「何かを自分のために買ってもらう」経験がないままに成長してきたんです。
買い物って、慣れないとできないんですよ。

さんざん悩んだ挙句、これがいい!と決まったのはアニメキャラクターのサンダル、39ペソ。
壊れるまで大事に履くんだよ!

HOJでは、サンダルが壊れるまで履いていた子には、すぐに新品を買ってやることにしています。
でも、サンダルを「無くした」という子には、新品は買ってやりません。他の子のお古です。
これは「物を大事にしてほしい」との思いからです。
なんでもすぐに買ってもらえると思ってしまうと、将来困りますしね。
サンダルを履くこと、モノが壊れても隠さずに報告すれば怒られないこと、
買い物をすること、モノを大事にすること、「ありがとう」を言うこと…。
少しずつ、覚えていってほしいと思います!
メイアンは2007年から2013年までをHOJで過ごしました。
上の兄弟2人(アルソンとアルセル)が、先天性の白内障で強度の弱視で、
山奥の実家からは学校に通えないということで、先にHOJに入っていました。
その後の検査で、妹のメイアンも放っておくと同じ症状になるかもしれない、ということで、
HOJに入ってきたわけです。(写真は2007年)

みなさんのおかげで無事に手術も成功し、メイアンは視力を保ったまま高校を卒業することができました。

現在はNOIZ奨学生の1人として、ダバオオリエンタル州立大学サンイシドロ分校で農業の勉強をしています。

夏休みはバイトするの?と聞いたら、「農学部には夏休みなんてないの!」との返事。
そう、実践的な学習を行っているこの学校では、学生たちが実際に1年生から実験農場をやっているんです。
畑の作物には「夏休み」なんてないんです。
ということで、町はずれの大学まで行ってきました。
夏期講習に来ている学生たちに聞いて、「実験農場」とやらの場所を探します。
みんな「近い」「すぐそこ」って言うんですが、なかなか着きません。しかも急斜面。
なんか昔もこんなことがあったような…。(笑)
そして丘の上のものすごく見晴らしのいい場所でメイアンを発見!
どれだけ歩いたかは、風景からご想像ください。(笑)

実験農場ではキュウリを栽培中。普通の平地と、水はけのいい斜面では、
同じ作物を植えても、どのくらい差があるのか?の実験だそうです。
ってか、メイアンたちは毎日ここまで水を運んでいるのか…。本当に頭が下がります。

帰りに大学のオフィスに寄って、来期のぶんの学費も一括納入してきました。

宇宙戦隊NOIZ奨学金のおかげで、10人の大学生が、こんなふうに夢に向かってがんばっています。
この田舎の村の若者の、「成功例」を増やしていくことこそが、
いかんともしがたいフィリピンの貧富の差と、それを助長しようとしているとしか思えないシステムに対する、
私たちにできるせめてもの抵抗だと思います。
その「成功例」のひとつになるように、これからもメイアンの成長を見守りたいと思います!