2007年から2014年までをHOJで過ごしたメイアンが、大学を卒業しました!
卒業後はNOIZ奨学生として、地元の大学の農学部に通っていたんです。
4年間でストレート卒業。みなさんのご支援のおかげです。本当にありがとうございます!

視覚障害の特殊学級に通うためにHOJに入っていた兄弟、アルソン&アルセルが、
妹も放っておくと目が見えなくなると医者に言われた、と言い出したことから
HOJにやってきたメイアン。おとなしく優しい性格で、ロジャーやミッチーといった派手な子たちの多い世代の中で、
なんとも落ち着いた成長をしていきました。

目の検査も定期的に行い、2012年にはついに手術も受けて、
今後はおそらく大丈夫だろう、ということになりました。

順調に高校を卒業した時に進路の希望を聞いたら、恥ずかしがり屋で引っ込み思案なところがあったメイアンが、
はっきりと、「実家の畑をいつか立派にしたい。農業を勉強したいから大学に行かせてほしい。」と言ってきました。
すごく勉強ができるというタイプでもなかったんですが、決意の固さと真面目さを見込んで、
大学生の受け入れを始めたばかりのNOIZ奨学金のプロジェクトに参加させることにしました。

そして4年間。山の中にある大学で、実際に畑を耕しながら勉強してきました。
実習で作った野菜をいつもHOJに持ってきてくれて、
こどもたちに、卒業生のお手本たる姿も見せてくれていました。

ついに大学を卒業したメイアン、まずは親戚が運営している農場で働くそうです。
そこである程度経験を積んだ後は、環境系のNGOで働いて、有機農法の啓蒙活動がしたいとのことです。
HOJ卒業生がこんな将来の夢を持てるように成長したことが、嬉しくてしかたありません。
実家で開かれた卒業パーティーではお父さんがもう大喜びで、酔っぱらってかなり楽しいことになってました。(笑)
この一家、本当に大変な境遇を乗り切ってここまできたので、感動もひとしおです。

今後も活躍を追い続け、必要な支援をしながら見守りたいと思います。
メイアンのことを気にかけてくれていた皆さん、本当にありがとうございました!
学校が始まった影響なのか、こどもたちの間で、知的なゲームがブームです。
まずはこちらのオセロゲーム。
ルールはすぐに覚えられますが、戦術まで考えられるのは今のところこの2人だけ。
それも、やはり断然ジェレミーに軍配が上がります。角全部取られてるぞ、ジャンジャン。(笑)

そしてこちらのiPadで遊んでいるのは…なんとチェスなんですよ。
ゲームのアプリだと、駒の動かし方などのヘルプが出るので、うろ覚えでも遊べるわけです。
今のところ、ちゃんとルールを理解しているのはジュンジュンだけですが、
さすが、ジェレミーがだいぶ理解してきたので、今後に期待です。
もうちょっとルールをみんなが覚えたら、ボードをダバオで買ってこようと思います。

学校に通い始めたフェルナン、また小学校2年生をやり直しですが、
これまでとは自信というか、「学校に行くんだ」という意気ごみが全然違います。
これ全部読めるようになったよ!と自慢げに今日もプリントを見せてくれましたよ。

しっかり勉強した後の水浴びはやっぱり気持ちいいですね!
ジャンレが開発した「シャワー」で快適度はさらにアップ!
ずいぶん手間と資金をかけてゲスト棟にシャワーを導入しましたが、
なんだかこっちのほうが気持ちよさそうに見えるのは私だけですかね?(笑)

明日はNOIZ奨学生として大学に通っているハウスオブジョイ卒業生、メイアンがついに大学を卒業します。
人生の晴れ舞台、朝から卒業式に行ってくる予定です。報告をお楽しみに!
新年度が始まり、NOIZ奨学金の方も今年度のぶんがスタートです!
1999年から始まった、経済事情から学校に通えないこどもたちへの奨学金プロジェクトですが、
2011年に日本のロックバンド、宇宙戦隊NOIZと関係ができてからは、
彼らの援助で資金を賄うようになり、対象を小中学生だけでなく大学まで広げることができるようになったので、
名前をNOIZ奨学金と変えて毎年100人くらいのこどもたちを支援しています。

去年から今年にかけては比較的日本円からフィリピンペソへの換金率が高く、
皆様のおかげでHOJの運営に必要なお金も十分に集まり、多少の余裕もあったので、
今年はぐんと奨学生の数を増やし、140人の支援をすることにしました!
シャロームの漁村に住んでいるこの子も、去年はお母さんが妊娠中で働けず、
弟が産まれてからも面倒を見るのの手伝いで学校に通えていなかったんですが、
今年度からは学校に復帰できることになりましたよ。

ハイスクールが6年制になったことと、小学生への奨学金は行政ががんばっていることもあり、
うちで支援している子のほとんどがハイスクールの子たちです。
この世代の若者の就学率が上がれば、フィリピン都市部の経済発展から取り残されつつあるこの田舎の町も、
その発展にあやかれる可能性がぐんと広がります。なんとか彼らにはがんばってもらいましょう!

さて、HOJのほうもみんな学校に通い始めたんですが、
なんと、アルジェが今年度から小学校1年生に入っています。
え?まだ5歳じゃなかったっけ?と思ったら、福祉局のデータと、人口統計局のデータに記載のズレがあって、
人口統計局のほうがエライ、という理由で、6歳だということになったんですよ。
うーん、発達段階からすればまだ5歳だと思うんだけどなあ…。
ということで、小学校のお勉強についていけるように、現在特訓中です。
半べそかきながら自分の名前を書くアルジェ。私としてはあんまり無理はさせたくないんですが、
本人は小学生になれて喜んでいるので、応援してやりたいのも事実。難しいところです。

なので、段階を追って、ということで、メグミさんにA~Zまでのカードを作ってもらいました。
この中から自分の名前に使う文字を選んでごらん!と言ったら、
これはできたので本人も大満足!やっぱり、成功体験を積み重ねるのが勉強のコツですよね。

フィリピンの役所が昔よりもどんどん文書中心主義になってきていて、
それはそれで近代国家としては正しいと思うんですが、
読み書きの覚束ない親の、いい加減な手続きのせいで、こういう問題がこれまで以上に増えています。
地域の中にも困っている子はたくさんいるようなので、ハウスオブジョイとして
何かできることがあったら協力していきたいと思います。