
朝3時に起きて、真っ暗な中ジープに乗り込み、ミンダナオ島東海岸の町、カティイルへと出発!
ジャンジャンたちの実家に行くついでに、そのそばにある「アリワッグワッグの滝」で遊ぼうという計画です。
車で片道5時間かかる距離ですが、ここはドドンさんにがんばってもらいましょう!

途中タイヤがパンクしたりもしましたが、そんなのは想定の範囲内。
F1のピットもびっくりの手際の良さで数分でスペアタイヤと交換して、朝のうちにアリワッグワッグに到着!
130段の多段滝で、ここはなんで世界遺産じゃないの?っていうくらいすごい場所です。
高さ10mの大きな滝から、アルジェも遊べる小さな滝までたくさんあるので、
みんな「ちょうどいいスリルの滝」で遊べて退屈しません。

去年は雨が多すぎて、水量がものすごいことになっていて前回は立ち入り禁止ゾーンだらけだったんですが、
今年は遊べるゾーンが多くて、高い岩から飛び込んだりもできて最高でした。

滝の裏には洞窟があって、水が緑色に輝いています。まるで物語の中のようです。
こどもたちが滝で遊んでいる姿を動画にしました。ミンダナオ島の自然の美しさもぜひご覧ください!
たっぷり遊んだ後はジャンジャンたちの実家へ。
相変わらず近隣の家と比べてもボロボロの暮らしで、さらにお母さんはまた妊娠中…。
ちょっと大丈夫かな、と心配になる感じですが、妹は一応ちゃんと学校に通えているようです。

今回はジャンジャンとマイケルだけが里帰りし、ジャンレは腕のリハビリに、
フェルナンは足の矯正に専念するためにHOJに残ることにしました。
里帰りさせてあげられないのは残念ですが、
それに見合うだけの成果が出るように最大限の支援をしたいと思います。
マイケル、ジャンジャン、実家での暮らしを1ヶ月間楽しんでね!
里帰りの季節とは言いましたが、全員に迎え入れてくれる親族がいるわけではありません。
親族が見つからなかったり、経済的にとてもこどもを受け入れられるような状態でなかったり、
親族と暮らすのがこどもの教育上よくないようなケースだったりした場合、
こどもたちは長期休暇の間もHOJで過ごすことになります。
周りの子たちが里帰りしていく中、自分たちだけ残るのは、口や表情には出さなくても、寂しいに違いありません。
ですから、なるべく楽しい日々を過ごしてほしいと思っていろいろ遊びに連れていくことにしています。
まずは手始めにサンゴ礁、ティナイタイに連れて行きました。

アイリスとジュンジュンは初めてのティナイタイですが、結構深いところでもまったく怖がらずに
スイスイと泳いでいました。さすが、2人とも海育ちです。

ジェイエムはここでも自作のモリを使って生物採集、のつもりだったんですが、
結構深い上に、サンゴという魚にとっては格好の隠れ場所があるので、なかなかうまくいきません。
結局1匹もとることができず、悔しそうにしていました。次回に向けて対策に励んでほしいところですね。

魚もキレイですが、こんな美しい生き物もいます。
クラゲそっくりですが、クラゲとは一応別種の、ウリクラゲという生き物です。
虹色に輝いているのは日光の反射ではなく、実際に発光しているんですよ!

水中の動画も作ったのでぜひご覧ください。美しいサンゴ礁はもちろん、アイリスたちの表情にも注目です!
さて、お次は車で5時間かかる町、カティイルに、ジャンジャンたちを里帰りに連れていきます。
せっかくなのでみんなで遠足がてら行って、滝で遊んでくる予定です。
明日のブログをお楽しみに!
復活祭、卒業式と終業式、そしてダバオ遠足を終え、これにて2017年度は晴れて終了!
こどもたちの「里帰り」の始まりです!
いろいろな事情を抱えて、実家や親戚の家でずっと暮らすことはできないこどもたちですが、
将来のことを考えれば、親族との絆を深めておくことはとても大事なことです。
そんなわけで、ずっと一緒は無理でも、せめて長期休暇中はなるべく親族と過ごせるように
親族や福祉局、近所の人と話をして調整をしてあるんです。
まずはリッキーBをお祖母さんのところへ連れて行きました。
世界遺産になった山、ハミギタンのふもとに住んでいるんですが、周りには店の一軒もありません。
そのかわり、家のそばには川があります。これはリッキーBにはもってこいの環境ですね!

お次はジョイジョイとアルバート。歳の離れたお姉さんの家で夏休みを過ごせることになりました。
水場までが遠いのが難点ですが、毎日の水くみでさらにたくましくなって帰ってくるでしょう。

ちなみに同じ家に、姉であるクリスティーンも住んでいるんですが、なんと!お腹が大きくなってます!
聞けば、もう7ヶ月だそうで。おめでとう、クリスティーン!
相手の男は6月に卒業を控えた農学部の学生で、現在は別の町で実習中。
卒業の頃にちょうどこどもが生まれて、一緒に暮らし始めることになりそうです。しっかり見守りたいと思います。

さてお次はリサメイたち。お母さんが居候している親戚の家にみんなでご厄介になることになりました。
少々手狭ではありますが、HOJ仕込みでよくお手伝いをするこの子たちは、親戚の家でも評判がいいそうです。
HOJで少々厳しく育てている甲斐がありますね。

そして、ジュリアンとジェレミーはお母さんのいる実家へ。
去年生まれた妹もずいぶん大きくなりました。
この家はいつ行っても子犬と子猫がいるので、経済的には貧しくとも、なんとものどかな雰囲気です。

家の状況によって何週間里帰りできるかは変わってきます。
こどもたちが親族と過ごす貴重な時間が、なるべく幸せなものであるように、みなさんお祈りくださいね!