2005年、8歳のときにHOJにやってきたノエルが、
16歳になったのを機に、HOJを巣立って働くことになりました!
はじめは弱虫で泣き虫だったノエルですが、
成長するにつれて手先の器用さと、やりたいと思ったことを必死で練習する執念を身につけ、
ジャグリング、一輪車、逆立ち歩き、どれも他の子の何倍も練習して、本当に上手になりました。
みんなで遊ぶよりは一人でいることを好む「クールな一匹狼」なキャラだった時期もありますが、
ここ1~2年は急成長して、小さい子の面倒を見たり、
ビジターと積極的に関わる姿を見せてくれていました。
もう少し成長を見ていたい、と思っていましたが、やはり彼も男です。
「16歳になったら働く」というのは、フィリピンの田舎では、決して珍しいことではないんです。
高校が4年制から6年制に変わり、あと6年勉強しないと高校を卒業できないことになったのも
彼が働くことを選んだ理由の一つです。
HOJはあくまでも「私立」の孤児院で、「こどもたちを学校に行かせる施設」として
認可を受けているので、学校に通わない18歳以下の子を住まわせるわけにはいきません。
マティにある市の福祉局が運営している施設に、孤児の自立支援プログラムがあったので、
そこで、住み込みで働かせてくれる洗車場を紹介してもらいました。
施設のすぐそばの洗車場なので、ちょくちょく職員さんが様子を見てくれるそうです。
「そこで一生懸命働いて、18歳になるまでがんばりな。運転免許証を取らせてあげるよ。」
と約束すると、彼は嬉しそうにうなずきました。
マティにはしょっちゅう行く用事があるので、これからは行くたびに、
ノエルに車を洗ってもらおうかと思います。
みなさん、ノエルの門出を祝福し、前途の幸せをお祈りください!
ハウスオブジョイをずっと支援してくれているバンド「宇宙戦隊NOIZ」のボーカル、
エンジェル・タカさんが、チャリティーコンサートで集めたお金を持って、
去年11月に大きな台風被害を受けた地域、レイテ島にきているそうです。
(写真は本人のサイトから転載させていただきました)
https://twitter.com/uchusentainoiz
さすがは本物の「ヒーロー」です。
彼の行動はいつもこどもたちを喜ばせ、ファンたちに誇りと自信を与え、
私たちに「自分にできることは何か?」を考えさせてくれます。
ハウスオブジョイには、今日も彼らの集めたくれた奨学金で大学に通う学生たちがやってきて、
こどもたちの家庭教師をしてくれています。
経済的な理由で大学での勉強をあきらめていた彼らが、NOIZのおかげで大学に通い、
同じく学校に通えなかった子たちの勉強を見てあげているんです。
単なる一回の訪問や送金で終わらずに、こんなふうに活動が続いていき、
関わる人がどんどん増えて行っているのは、NOIZの覚悟が中途半端ではない証拠です。
レイテでもきっと多くのこどもたちが、エンジェル・タカの登場に歓声をあげていることでしょう。
私たちもハウスオブジョイから、彼の活躍を応援したいと思います!
さあ、月曜からいよいよ学校が再開です!
…と思いきや、今日はさっそく小学校が休みでした。
理由はこれ、「土砂降り」です。
雨が降っただけで休み?と思うのは、道路が舗装されているのが
当たり前の場所に住んでいる人の考えです。
ここは、結構な山から歩いて1時間以上かけて通っているような子がたくさんいる田舎です。
大雨で道がぬかるむと、通うのが「大変」どころか「危険」なくらいな場所もあるんです。
そんなわけで、今日は急きょ、HOJが教室に早変わり!
アイダさんやスタッフたちが「先生」になって、こどもたちに勉強を教えました。
学校でもらってくる成績があんまりあてにならないもので、
意外とできる子、意外と分かってない子がいてこちらも勉強になりました。
できるようになったか小テストを実施中…。こら、ジルマー、覗くな!(笑)
日本から、また絵本が送られてきました。ユカさん、ありがとうございます!
このシリーズ、私がこどもの頃に読んでた記憶があります。
日本からいただいた日本語の本には、私が以前働いていた大学の日本語コースの学生たちが
ボランティアでビサイヤ語の対訳をつけてくれています。
こどもたちにも日本の昔話は大好評!
特に「もも太郎」や「カチカチ山」、「おむすびころりん」は人気ですねえ。
ちなみに、最初の写真は、空手家のゲンリュウくんが滞在中につくってくれた「飛び石」です。
おかげで雨でハウスオブジョイが洪水状態になっても、
足元をぬらさずに移動できるようになりました!ゲンリュウくん、ありがとうね!