数日前の話になりますが、関西大の学生たちと一緒に、またダバオの避難所に行ってきました。
例のゴミ山崩落事故から避難してきた人たちのところです。
今も130人(うち60人がこども)が、2か月半に渡る避難生活を行っているこの場所で、
今回もゲーム大会と炊き出しを行い、支援物資を配るお手伝いをしてきました。

もう行政から忘れ去られたかと思っていたこの避難所ですが、ようやく「新生活支援金」なるものが
1家庭につき2万ペソ(約5.5万円)配られることになりました。
ここに住む30世帯もそれをもらえることになったので、そのお金を元手にして、前に紹介した土地に
新しい家を建て始める計画です。

ただ、すでにあちこちから借金しているのを返すのでお金が無くなってしまう家族や、
逆に、さらに困窮している親族から「2万ももらえるならウチにも分けてくれ」とたかられて
新生活に踏み出すのが難しい人たちもいるそうです。
そもそも、2万ペソだけで新しい家を建てるのはかなり無理がありますしね。

でもそんな先行き不安な状況でも、人々は明るく、たくましくここで暮らしています。
「避難所に行く」ということで身構えていた学生たちも、楽し気に踊りまくるお母さんたちのパワーに
圧倒されていました。みなさんもぜひ動画でそのパワーに触れてみてください!
ゴミを捨てに来たトラックが渋滞しているのは相変わらずですが、
やはり人手が足りなくて現場が困っているのでしょう、立ち入り禁止の警備は徐々に緩くなり、
また避難所の男たちはゴミ山に戻り、「違法行為」として資源ゴミ回収をし始めており、
当局もそれを「見て見ぬふり」するかたちに戻りつつあります。

社会のインフラを支える危険な仕事をしている人たちがいて、それにみんな頼って暮らしているのに、
それが「違法行為」の状態におかれ、そのせいでなんの保障も受けられなず、
むしろ蔑まれる立場になっているのは、あまりにも理不尽です。
これからもできる範囲で支援を続けていきたいと思いますが、いつの日か
彼らの仕事が専門職としてリスペクトされ、きちんとした保障を受けられるようになり、
支援が必要なくなるようになることを願います。