今日はイスラム教の断食月(ラマダーン)が明ける日、ということで、急きょフィリピン全国が休日となりました。
イスラム教の独立主義者に対する、フィリピンはイスラム教のこともリスペクトしてますよ、という政権のイメージ戦略ですね。
日本でも安保法制の「強行採決」でイメージが悪化したタイミングで、悪評の高かった新国立競技場見直しの宣言。
どこの政権も似たようなことを考えるものですね。
それはさておき。そんなHOJにまたまたジョリーナとジェリカが遊びに来てくれました。
しかも今回はなんと、自分たちでバスに乗って来たとのこと。
おばさんに許可を得て、HOJで一泊してきていいよ、ということなので、久々に一緒の夜を過ごします。

卒業した子たちが、用事がなくても遊びに来てくれるような施設であり続けたいと思います!

こちらはなかなか卒業しない2人。(笑)
ロジャーは溶接のコースが始まらないので、9月までHOJで働くことになり、料理の腕を磨いています。
ローサは料理にかけてはロジャーの先輩ですからね。手下ができてうれしそうです。

私の住む部屋の前の花壇に、「花よりも食べれるものを植えようよ」と私が言い続けていたら、
トントンがアラグバテと呼ばれている野菜を植えてくれました。日本名はツルムラサキですね。
この植物、ものすごく生命力が強くて、茎をぶつ切りにして土に刺しておけば、
根が生えて葉っぱが生えて、再生するんですよ。葉っぱはスープに入れるととろみが出てすごくおいしいです。
私が日本への出稼ぎから帰ってきたころには、ここは野菜畑になっているでしょう。楽しみです。

先日、軒下で生まれた子犬たちが、ようやく目が開いて外に出てくるようになりました。
こどもたちが大喜びでかわいがっています。

実は先日、HOJで飼っていた3匹の犬のうちの1匹、ゴルチーが急に病気で死んでしまったんですが、
去っていく命があれば、生まれてくる命もあります。
こどもたちにとって、これもひとつの学びになればいいな、と思います。
シャロームに滞在中のアキオさんが、「シャロームハウスの有効活用アイディア」を出してくれていて、
「HOJの子と遊べる」「サンゴ礁に行ける」「時期が合えば夜光虫が見れる」「世界遺産の山に登れる」
などなどの私も考えていた「シャロームハウスの魅力」に、
さらに「地元の漁師さんと一緒に漁に行ける」っていうのはどうだろう?と持ち掛けてきました。
なるほど!17年も私フィリピンに住んでますが、確かに漁に出たことはありません。これは面白そうです!
(っていうか、漁師以外の人は一生漁に出ないで過ごすのが当たり前なんですけどね)
この村の漁は基本的に夜中に行われます。さすがに遠くに行く漁に同行するのは大変なので、
いつも近場で素潜り漁をしている若い漁師たちに声をかけて、一緒に行かせてもらうことにしました。
左から見習いのジーマー、マニラ出身の青年タガログ、そしておなじみの船主、ゴンゴンです。

真っ暗な海でどうやって魚を探すのかと思ったら、なんと懐中電灯片手に潜るんです。
しかもこの懐中電灯、タイヤのゴムなどを使ったお手製の防水加工!すばらしい知恵ですね。
岸から10分くらいの、水深3~5mくらいのサンゴ礁で船を停泊。素潜り漁開始です!
私は主にゴンゴンに同行させてもらいました。
息を吐いて肺の中の空気を抜いて潜ります。片手に発射式の銛、片手に懐中電灯。
耳抜きは顎の動きだけでやっているようです。水中の滞在時間は約1分です。

日中は素早く泳ぎ回る魚たちも、夜は岩陰でひっそりとしています。
それを短時間で発見し、銛で狙い、撃って獲るのは熟練の技です。
もう、これは視力とかよりも、経験の勘でしょうね。ゴンゴンは次から次へといい魚を見つけていきます。
ブダイ、カワハギなどの割と商品価値の高い魚を次々とつかまえていきます。
そして、1時間ほど漁を続けたところで、高級魚ラプラプをゲット!大満足の結果です!
岸に戻って記念撮影。ゴンゴンが持っているのはこれまた高価に取引されているナマコ。
いつもこのくらい獲れるの?と聞くと「いや、今日はすごく運が良かった。また一緒に行こう!」と上機嫌でした。

分け前にもらったブダイとニジハギは、さっそく七輪で焼いて食べることにしました。
いやー、これ以上の贅沢があるでしょうか?

動画も編集しましたのでぜひご覧ください!
「現地に雇用を生む」と同時に「現地の暮らしを壊さない」観光開発として、
「地元の漁や猟の体験ツアー」というのはわりと世界中で注目を浴びているんだそうです。
現地の生活の実態を知る上でも、これ以上のフィールドワークはありません。

HOJ滞在中の活動のひとつとして、組み込んでいこうと思います。
参加したい方はぜひ泳ぎと潜りの練習をしておいてくださいね!
先日のブログで「就学支援」の話をしましたが、さっそく問題発生です。
HOJのこどもたちの通う学校から、4000ペソの支払いを求められたんです。
フィリピンに「義務教育」という制度はありませんが、中等教育までは「無償教育」ということになっており、
公立学校に通うのには、原則的にはお金はかからないことになっています。
じゃあ、この4000ペソって何なの?というと、「PTA会費」なんです。
田舎の公立学校には十分な予算が下りてこないので、学校側は設備の改善・修繕に手が回りません。
そこで、保護者達からお金を集めて扇風機を買ったり、壊れた壁を直したりするわけです。
この時点でも「いや、それは何としてでも行政が何とかしろよ!」と思いますが、
フィリピンの田舎の村人たちは、昔から学校というのはそういうものなので、しょうがないとこの状況を受け入れています。
結果として、このお金が払えないからこどもが学校に通えない、というケースが非常に多いんです。
それにしても、去年は30人くらいのこどもがいたのに、年間のPTA会費は1500ペソくらいでした。
でも今、こどもは15人しかいないのに、4000ペソってどういうことでしょうか?
あまりにも納得いかないので学校に確認したところ、「15人ぶん」のPTA会費を請求されていると分かりました。
兄弟が3人で学校に通っているような場合には、親が払うPTA会費は1人ぶんなのが一般的です。
会員になるのは親1人なんですから、当然ですよね。
にも拘わらず、HOJの子の場合だけ全員バラバラにカウントして15人ぶん請求するって、ふざけてます。
大きく譲っても、ジャンジャンとマイケルとジャンレは実の兄弟だし、ジェレミーとジルマーとジュリアンだって兄弟です。
それなのに15人ぶん払うのはおかしいだろう!と交渉して、計算しなおしてもらうことになりました。
結果、PTA会費として払うことになったのは1300ペソ。半分以下になるのだからふざけた話です。
HOJの場合は、ダバオで元教師だった私が「おかしい」と思うし、
私のおかしいという考えを理解して、学校とちゃんと交渉の行える法律に詳しいソーシャルワーカーがいるし、
いざとなればアイダさんは学校の先生たちと幼馴染だし、そのお姉さんが市長さんですから、コネや威光でなんとかなります。
でも、漁村の一般家庭の親は、そもそも「おかしい」と思えないし、思ったとしても交渉する術がありません。
言い値を払わされているケースが多いことは想像に難くありません。
限られた予算でも、こういう部分で努力すれば、HOJはより広い就学支援を行っていけるのではないかと思います。
ただ、あまり騒いで学校との関係が悪化するとそれはそれでまた問題なので、
学校にとっても幸せで、通うこどもたちにとっても、その親たちにとっても幸せなかたちを探っていきたいと思います!
(話題にちょうどいい写真がなかったので今日のブログは字ばっかりでした。読んでくれてありがとうございます!)