ついにレナンがHOJを旅立つ日がやってきました!
描いた絵と、写真と、トレードマーク「バットマン」の枕を抱えて出発です!

入ってきたときは奔放すぎて、この子大丈夫か?って感じでしたが、
HOJで仲間たちと暮らす中で、集団行動を覚え、ダンスの才能を開花させ、
学校にも通い、本当に見違えるように成長しました。

描いた絵を見ればその成長は明らかでしょう。
左が初めて描いた絵。右が最後に描いた絵です。
最初の絵は、お墓に囲まれた自画像。台風の被災の経験が鮮烈だったんでしょう。
線もおぼつかなく、10歳の子が描くにしては幼い絵です。しかも、色は一色だけ。

最後の方は、マッキー先生にもらった塗り絵を見て、真似して描いてから塗ったものです。
びっくりするほど緻密で正確な線と、カラフルだけれど統制のとれた配色に驚かされます。
12歳にしてはかなり上手だと言っていいと思います。
そして弟たちが来てからのこの1週間で、本当にレナンの成長を強く感じました。
あのレナンが、「ほら、ちゃんとレゴ片付けないと明日遊べないぞ!」とか指導するんですよ?
このまま成長を見届けたいところではありますが、福祉局からの指導で、
「専属のカウンセラーがいる施設ができたのでそちらで育てたほうがいい」ということになり、移動が決まりました。
行く先となったのはダバオから北に20分ほどいったところの港町、パナボにある施設「マリフィル」です。
ドイツのNGOが支援して立ちあげ、運営している孤児院で、なんと70人ものこどもが暮らしています。
https://www.facebook.com/mariphilvillage?fref=ts
グループホーム制で、敷地内に一軒家が7つ並び、1つの家ごとに10人のこどもが、スタッフと一緒に暮らしています。
ヨーロッパ資本の孤児院にはこの形態のところが多いですね。ちなみにHOJは全員が一緒に暮らす「大家族制」です。

HOJにたくさんの日本人ビジターが来るように、たくさんのドイツからのビジターやボランティアが来ているようで、
こどもへの教育には定評のあるドイツのことですから、かなりきめ細やかな活動が準備されています。
実際、HOJよりもかなりお金がかかっていそうな感じです。(笑)

HOJとはだいぶ様子が違うので、レナンは緊張して固まっていましたが、
こどもたちは笑顔でレナンを迎えてくれました。この感じならすぐに打ち解けて仲良くなることでしょう。

まずは6ヶ月様子を見て、いい感じだったらさらに1年、この施設で育ててくれるそうです。
その後は実家に帰るか、別の施設に移動するか、HOJに戻ってくるかのどれかになります。
さらに成長したレナンが1年半後にHOJに戻ってきて弟たちと再会!っていうのがドラマチックですね。
みなさん、レナンの幸せをお祈りください!
HOJを巣立っていくレナンと、最後にシャロームのサンゴ礁へ行きました。
ずっと「いい子にしてたら連れて行ってあげる」と引っ張り続けていたレオとホセも一緒です。
さらに、「足をつかずに泳げるようになったら連れていく」と約束していたジェイエムも一緒です。

レナンはさすがに自由自在に泳ぎます。潜ったり、ボートから飛び込んだりと、
最後のサンゴ礁ダイビングをたっぷり楽しみました。

ホセとジェイエムはさすがにちょっと怖かったのか、ボートのそばを離れませんでした。
まあ、少しずつ慣れていくことでしょう。まあ、それでもものすごく楽しそうでしたけどね。

レオは最初は怖がっていましたが、だんだん慣れてきて、最後には1人で泳ぎ回れるようになりました。
逆に目を離すとどこに行っちゃうか分からなくて心配なんですが、
いつもおしゃべりなレオは、シュノーケルをつけたままでもおしゃべりで、
何を言ってるのかはいまいち聞き取れなくても、どこにいるのかはすぐに分かってちょうどよかったです。(笑)
こどもたちが魚たちと泳ぐ姿を動画にしましたのでぜひご覧ください!
みんなものすごく楽しかったようで、「今度はいつ連れてってくれるの?」としつこいです。
これをエサにすれば当分の間はこどもたちもいい子にしてくれそうですね。(笑)
さて、感動のお別れをしたこどもたちですが、近所にいる子は結構遊びに来てくれます。
今日はドドンとジュヴィーが遊びに来てくれて、さっそく同窓会状態です!

やっぱりこの子たちがいるとHOJがパッと明るくなりますね。
新しい子にも積極的に話しかけるジュヴィーのコミュニケーション能力の高さには本当に感心します。
うまく予定を合わせて、マプティやダヒカンに行くときに連れて行ってやりたいなあ、と思います!
レナンがすっかりお兄ちゃんです!
6歳のジャンジャンが竹馬に乗れるように、必死にサポートしています。

結局あきらめて別の遊びになってましたが、いやー、かわいいですね!

マイケルもレナンにすっかりなついています。
もうすぐお別れなのが本当に残念ですが、この数日間は、弟たちにとっても、
レナンにとっても、大事な大事な思い出になったはずです。
さて、私はちょっと用事があってダバオに行ってきました。
その用事というのは、「卒業生の生活状況調査」です。
まずはアルソンとアルセル。視覚障碍者のマッサージ施設で働いている2人ですが、
果たして真面目に働いているでしょうか?生活できるだけの給料をもらっているでしょうか?

調査のために、マッサージを受けることにしました。仕事ですよ、仕事!(笑)
私はアルソンに、運転手のドドンさんがアルセルにマッサージを受けたんですが、
2人ともすごく上達していて、まさにプロのクオリティでした。

マッサージ料金は200ペソで、そのうち100ペソが店の取り分で、
100ペソがマッサージした本人の取り分になります。
稼ぎのいい日には1日に5人くらいをマッサージすることもあるそうで、
生活するには十分な収入になっているそうです。立派に社会人になってくれて嬉しいですね!
その足で、ミッチーがアシスタントとして働かせてもらっている福祉事務所に行きました。
さっそく真面目に働いています!

福祉局員が聞き取り調査したときのメモを報告書に清書する作業や、
福祉局員の日報のデータをパソコンに入力する作業などを手伝わせてもらっているそうです。
ソーシャルワーカーの仕事とは何なのかを知るにはもってこいの作業ですね!
これから6週間、ここでしっかり働いて、いろいろ吸収してほしいですね!
夏休みの間に、なるべくたくさんの卒業生の状況を見て回りたいと思います。
あの子の状況が知りたいです!というリクエストがあったらぜひお寄せください。
ガソリン代次第ですけど、なるべく調査に行きたいと思います!(笑)