昨日の施設訪問の際、コルセットを作ってくれた装具士さんの工房を見せてもらいました。
雑然と工具や制作中の義肢が散乱している様子には、私の竹細工の作業場と同じ匂いを感じ、
「分かる―!仲間も助手もいない1人の作業場ってこうなるよね!」
「そうなんだよ、片付けるほうがどこに何があるか分かんなくなる」
「あるある!」と盛り上がりました。(笑)

ああ、この人は「ものを捨てられない人」なんだろうなあ、というのも親近感が強くて、
足踏み式のミシンはもちろん、ガチャって押すタイプのボタンのついたCDラジカセがあって、
しかも両方とも現役で使ってる、ということに、「師匠!」と呼びたくなりましたよ。

義肢装具を作る職人はダバオに数人しかいないそうで、育成する学校などもないそうです。
青年海外協力隊には確か義肢装具士の派遣もあったはずなので、
何か橋渡しができないか なあ、と思っています。
誰か知り合いにそっちの業界の方、いませんか?いたらご連絡ください!

烏山さんに育てられたHOJ出身の子が将来こんな仕事についたら、
これほど感無量の話はないなあ、とも思います。この機会に、この関係を強めていきたいと思います。
曲がった背中の矯正の医療支援をしている女の子、
先月採寸したコルセットが完成したというので、受け取りがてら、
コルセットを作ってくれた障害者自立支援施設「Our Lady of Victory」を
女の子と一緒に見学に行きました。朝5時にHOJを出てダバオまで行き、
フェリーに乗ってサマール島に渡っての片道3時間半の旅です。

完成したコルセットはピッタリなのはもちろん、
各所に装具士さんの工夫が凝らされていて、装着してもさほど窮屈ではないのに
パッと見にも明らかに背中がまっすぐに伸びるようになっていて、
鏡の前で女の子も何度もポーズを取っていました。

それから施設内を見学です。成長期の今が大事なところで、
できればいつでも検査や整体を受けられる施設内で1~2年過ごすのがベストなんですが、
そうなると、家族と離れてここで暮らすことになります。
一緒に来たお父さんと一緒に施設内を見て回り、
施設内の設備がいかに整っているか、シスターたちがいかに親切か、
目の前が学校だったり、施設内にパン屋さんがあったりで超便利だとか、
なんと敷地内に白い砂浜のビーチがあっていつでも泳げるとか、を確認しました。

そして、ここに入所しているこどもたちにも会いました。
それぞれ、身体に障害がある子たちが、リハビリしたり職業訓練的な活動をしながら
ここで暮らしています。同年代の子がいる、というのはとても大きいですね。

まあ、すぐに決める必要はないけど、転校の手続きがスムーズなように、
6月中にはどうするか決めてね、という話になりました。
どういう決断をするのであれ、女の子にとって最良の道になるように
サポートしていきたいと思います。
2年と3ヶ月ぶりに対面授業が再開!
世界でも一番長かったんじゃないでしょうか。
こどもたちは久々の制服を着て、大喜びで学校に行く準備万端です。

すっかりみんな身体が大きくなってるので、
服はこんな感じでおさがり&着回しています。すごい、合体ロボみたいだ。

ただ、特殊学級のジャンディーはこの色のスカートのおさがりがないため、
以前に着ていたものをそのまま使ってます。
1カ月前に買う必要があるか、試着してみたときは大丈夫だったのに、
今日は着てみたらパッツンパッツンでした。
これは1ヶ月で急激に成長した…ってことでいいのかな?(笑)

マスク着用必須、消毒アルコール携行必須、買い食い・寄り道禁止など
いろいろルールは細かくありますが、とにかく学校再開はありがたいですね。
ついにハイスクールの制服に袖を通したロスジェーン、本当に嬉しそうでした。

とはいえ、まだ完全再開ではなく、午前の部と午後の部に分かれた半日制で、
HOJの子たちはみんな午前中に学校に行き、午後はHOJで「自宅学習」です。
学習の効率だけ考えたら、なにげにこの形態が一番いいんじゃないか、という気もしますが、
学校は勉強するだけじゃなくて、友達とダラダラおしゃべりしたりすることにこそ
意義があったりしますからね。早く完全再開してほしいです。

2年以上にわたって対面授業を禁じていたのは世界でもフィリピンだけのようで、
これで得たものは何だったのか、失ったものは何なのかを、
政府がきちんと検証するべきだと思いますが、あまり期待はできません。
せめて、HOJでは、この2年間が私たちにとって何をもたらしたのかを、
じっくり考えたいと思います。