HOJから車で約1時間ほどいったところに「ハミギタン」と呼ばれる山があるんですが、
なんと先日、この山がユネスコの世界遺産に「自然遺産」として登録されました!
例の「ボンサイ・フィールド」で有名なところです。
日本では自然遺産といえば、知床、白神、屋久島、そして小笠原ですね。
フィリピンで世界遺産と言えばルソン北部の「棚田」や「古い教会」が有名ですがこちらは「文化遺産」。
純粋に「自然遺産」として登録されているのは、パラワン島のサンゴ礁と鍾乳洞だけです。
っていうか、あれ?ボホール島のチョコレート・ヒルズって世界遺産じゃないんですね?
今ユネスコのページを見てびっくりしました。
今ネットで見ても、観光案内サイトとかに「フィリピンの世界遺産、チョコレートヒルズ!」
っていっぱい出てくるんですけど、これ、いいんでしょうかね?
それとも、「ガンジー賞」みたいに、世界遺産って認定団体がユネスコ以外にいっぱいあるんでしょうか?謎です。
まあ、他の場所のことはさておき、こちらは正真正銘、ユネスコの世界遺産です!
自然遺産として登録されれば、乱開発への大きな歯止めとなるので、とても嬉しいですね。
というのも、近年、ミンダナオ島東部は治安がよくなったのと比例するように、
海外の大資本が、資源を買いあさりに来ているんです。
日本企業が木材や砂鉄を取りに来たりもしていて、大地主が金に目がくらんで
乱開発してしまっている場所がたくさん出ています。
一昨年の台風「パブロ」の大災害も、森の乱伐によって被害が大きくなったんです。
そういう意味では、この「自然遺産登録」は非常に心強いですね。
なんとか自然を大事にしながら、その雄大さに触れられるエコ・ツーリズムみたいなものが
この地にも根付いてくれればと思います。
しかし早くも困ったことに、現地では「自然遺産に登録されたから観光客や調査隊がたくさん来る!
その人たちのために道を作ろう!」と言って、ブルドーザーが入っています…。
これが本当に自然と人の暮らしを考えたうえでの「ダメージコントロール」なのか、
それとも単にお金に目がくらんでやってしまったことなのか、
その結果は数年後には明らかになるでしょう。どうか前者でありますように!
ちなみにこの自然遺産登録で、町はお祭り騒ぎです。
先週もお祭りをやってた気がするんですけどねえ?
前回の祭りのパレードで、見事に優勝に輝いたロジャーたちのチームが、
となりの町の祭に駆り出されていきました。明日が本番だそうです。
というわけで、明日も学校が休みになります。
さあ、何をして遊びましょうかね?