今日は、先日紹介したホセの「天才」っぷりを紹介いたします。
まずはこれが、初めてホセがレゴで遊んだときに、何も見ずに、だれにも教わらずに作ったトラックです。
すでにこの時点で、なんでこんなことができるのか分からないレベルですごいです。
その後、約一か月後、これはちょっと写真が分かりにくいですが、
「ハンドルを動かせばタイヤが左右に動く」ように改造しているところです。
これも、だれに教わるでもなく、自分で編み出したことです。
そして2か月、フロントガラスとかバッテリーボックスなんてパーツまで使いこなすようになっています。
特筆すべきは、この頃から人が乗るようになったことです。ホセがよくしゃべるようになった時期と重なっています。
夏休みにたっぷり時間をかけてさらに改良。
ダンプカーが荷台を傾けて荷物をおろすのを見たことがあるのでしょうか。
それを再現すべく、車体が折れ曲がるように作りました。もうこれは天才と呼んでいいでしょう?
そして、上記のだと荷台を傾けるときに、車体前方も傾いてしまうのが気に食わなかったのか、
接続方法を工夫することによって、荷台だけが傾くように改良しました。す、すごい…。
裏を見ると、なんとスペアタイヤがついていました。リアルすぎます。しかもサイズまでぴったり…。
そして今日は上下に傾くだけでなく、荷台が回転するようにも改良していました。
こんなトラックがあったらさぞや荷物の積み下ろしに便利でしょうね!
なぜこんなにトラックに執着しているのかには、おそらく2つの理由があります。
1つは、ホセが生まれ育った地域が、サトウキビの産地として有名で、
ひっきりなしにトラックが通っている地域であることです。ずっとそれを憧れを込めて眺めていたのでしょう。
そして、2つめは、ホセが生まれて初めて買ってもらったおもちゃが、トラックだったからです。
ホセはほとんど自分のことを語らないのでこれは推測の域を出ないんですが、
おそらくいつもトラックをながめていたホセのために、誰かが買って与えたものなのでしょう。
3月にHOJに来た時に、たった一つ持ってきた財産が、これだというくらい、ホセの宝物なんです。
特殊学級に入ることになったので、いつも午前中はHOJにいるホセ。
毎日朝から「今日もトラックを改良する!」と楽しみにしています。いったいどこまで行くのか、じっくり見守りたいと思います!