私の留守中に学校で休み時間に遊んでいて転倒し、腕を痛めたというジャンレ。
スタッフたちが村のマッサージ師のところに連れて行って診てもらっていったんは治ったそうですが、
最近になってまた曲げにくい、無理に曲げると痛いということなので、隣町ルポンの病院に連れて行きました。
さっそくレントゲンを撮ってもらいます。
前にここに来た時は30年以上前の古い機械だったんですが、2年前に立派なレントゲン機が導入されたそうで。
「前のもそうだったけど、これも日本製だよ」と技師さんが嬉しそうに言ってました。
こちらとしても何となく誇らしい気分ですね。
さて、レントゲンの結果は…素人目にも分かるくらい分かりやすく脱臼してますね。
これは整形外科のお医者さんの処置が必要です。
しかし!隣町ルポンの市民病院には整形外科医はいない、とのこと。
ダバオの方に1時間行った町タゴムの公立病院にならいるよ、ということで、紹介状を書いてもらってそちらに移動しました。
しかし!公立病院では1時間待たされて「この病院に整形外科医が来るのは週一回、水曜だけ」と言われました。マジか!
タゴムには私立病院もあって、そこなら整形外科医もいるよ、と教わって、
タゴムにある3つの私立病院を回りましたが行く先々で「先生はダバオに研修に行ってます」
「整形外科の先生は月水金しかいません」「整形外科は火曜と土曜の午前中だけです」と、どこにも整形外科医がいません。
仕方なくHOJに戻り、明日改めて月水金なら先生がいるという病院に行くことにしました。
HOJに戻るとすでに夕方。学校から戻ってきたこどもたちがそうじを終えて遊んでいました。
サユキさんに教わった「アルプス一万尺」で遊ぶロスジェーン。
こんなに楽しそうに遊んでくれるとなると、教え甲斐がありますね!
ちなみに「俺たちのほうが早いぜ!」とジェプリルとナオキも「アルプス一万尺」で遊んでました。
なんて平和なやつらだ。(笑)
それにしても、フィリピンの「医者不足」は深刻な問題です。
フィリピンだと給料が安いので、医者の資格と経験を持った人は、こぞってアメリカやイギリスに行ってしまうんです。
せっかく海外からのODAやNGOの支援で病院の設備が整っていても、これでは意味がありません。
「奨学金を出す代わりに規定の年数は地元で医者として働かなければならない」みたいなシステムが必要だと思います。
なんならHOJで作っちゃいましょうかね?