さあ、今日はいよいよフェルナンの手術!
居心地のいい部屋で一晩過ごしたフェルナンは朝から
「ここの窓からすごくでっかく飛行機が見えるんだよ!」とご機嫌です。
狙ったわけじゃないでしょうが、つくづくいい病院です。
フェルナンの症状は「先天性内反足」といい、1000人に1人くらいの発症率だそうです。
重度にもよりますが、乳幼児の間ならギプスや装具での固定で矯正可能ですが、
フィリピンだと治療にお金がかかるため、特に田舎ではそのまま成長している例が少なくありません。
フェルナンもまさにその1人です。
ある程度大きくなってからの治療には手術が必要で、
足を引っ張っている健の長さや強さがうまくかみ合っていないのが足の変形の理由なので、
この健に切れ込みを入れて、引っ張る力を調整して足がまっすぐになるようにするんだそうです。
私はてっきり、切ってつなぐんだと思ってたんですが、全然違うんですね。
朝9時。手術室に向かうフェルナン。さすがに手術室には私は入れないので、ドアの外で見守ります。
ドアの外の私が窓から見えるので、フェルナンは麻酔が効いて意識を失うまで、
ずっとこっちに向かって手を降ったり、変な顔をしたり、ポーズを決めたりしていました。余裕ですね。
そして待つこと約4時間。手術自体は1時間で終わるんですが、
そこから3時間、無菌室みたいなところで面会謝絶で集中管理をされるんですよ。
14時頃になってようやくOKが出て私も給食当番みたいな恰好をして入れさせてもらいました。
フェルナンは微妙に麻酔がまだ聞いて夢うつつの状態で、
半分眠っているのに呼びかけると毎回ハイタッチをしてくるのがなんともけなげでした。
術後の経過も良好ということで、それからすぐに病室に戻してもらえました。
だんだん目が覚めてくるにつれ「おなかすいたー」と言い出すフェルナン。
術前は12時間何も食べてはいけないので、前日の夕ご飯以来何も食べていないので無理もありません。
でも18時までは食べちゃダメ、とお医者さんに言われているのでここは我慢です。
17時からは5分ごとに「18時になった?もう食べていい?」と聞いて来てましたが、
ようやく時間が来たので待望のお食事です。ペロリと平らげたら急に眠くなったのか、
この後はすぐに寝ちゃいました。うん、これだけ食べて寝ればきっとすぐ良くなるはず!
ということで、フェルナンの手術はひとまず大成功です。
早ければ金曜、遅くとも土曜には退院できるだろうとのことなので、
明日のお医者さんの診断を待ちたいと思います。
心配してくださったみなさん、本当にありがとうございます!