ウラワビーチのヤシの実が豊作で、ちょっとスタッフたちやこどもたちが収穫する量じゃないので、
プロの「ヤシの実収穫業者」さんに来てもらってます。このおじさんがやっている作業は
ヤシの実の繊維質の外殻部分を剥がす作業で、これまた「ボノット」と固有の動詞があります。
ヤシにまつわる動詞はこのブログで他にもいろいろ紹介しましたね。
カゴット、ルギット、ボノット、バゴス、ボントン…
さあ、それぞれ、どんな作業のことでしょう?正解は投稿の最後にあります。(笑)
それにしてもこのおじさんのボノットが職人芸の域だったので、動画に撮らせてもらいました。
この仕事をして45年!という人間国宝級のボノットをぜひご覧ください!
この作業、HOJに来てココナッツボウル作りに挑戦してやってみたことのある方は分かると思いますけど、
到底、こんなふうにサクサク剥けるものではありません。
おじさんが使っている作業台「ボンタナイ」がとてもよく出来ている、というのもありますが、
その性能を100%引き出すための右手につけたゴム製の籠手、右膝を守るゴム製の前掛けの機能美がたまりません。
あまりの作業の手際にほれぼれして、ずーっと見てたら、こどもたちはさすがに少しずつ飽きて
遊びに行っちゃいましたが、ドは私と一緒に最後までずっと見てました。やっぱり職人気質ってあるんですね。
こういう作業もいつかは機械化していくのかもしれませんが、文化として受け継がれていってほしいなあ、とも思います。
ちなみに最初のクイズの答えはこちら!
カゴット:ヤシの実の白い可食部分をココナッツミルクの原料として削って取り出す作業
ルギット:ヤシの実の白い可食部分を半乾燥させてからココナッツオイルの原料としてくり抜きとる取る作業
ボノット:ヤシの実の外殻の繊維質の部分を剥がす作業
バゴス:ヤシの葉の芯の部分をホウキの材料として取り出す作業
ボントン:地面に落としたヤシの実を鉤つき棒で一か所に集める作業
全部わかった方はビサイヤ語圏の田舎者確定です!おめでとうございます!(笑)