毎週土曜日恒例のウラワビーチ!…とは言っても、
先週は日曜日、先々週は火曜日だったので、「土曜日の海」は結構久しぶりです。
で、こどもたちとこんなことして遊びましたよ…という話を書くのがいつものパターンですが、
今日はすごい人に海で出会ったので、先にそっちを紹介します。漁師のアルベルトさんです!
8歳の息子を連れて小舟で漕ぎ出して素潜りでモリ突き漁をしているアルベルトさん、
ここまでなら普通の漁師さんたちと一緒ですが、彼には他の漁師たちにはできない技能があるんです。
そう、それはフグの調理!
この地域の海によくいる、この種類のフグ「サザナミフグ」の毒のある部分を見分けることができるんだそうで。
ほとんどの漁師さんたちが網にかかったフグを海に帰すのをいつも見ていたので、これは驚きです!
「すごい!本当?」と興奮してたら、気をよくしたのか、目の前で実践してくれました。
毒があるのは表皮、卵巣、なんだかよく分からない胡麻粒大の部分、の3カ所で、
この3つをちゃんと取り除けば身の部分は美味しく食べれるとのこと。特にココナッツミルクで煮ると絶品だとか。
とはいえ、売っても誰も買わないから、家族と近所の仲間で食べているそうで、
「こんなにうまいもの、俺たちしか食べてないんだぜ、もったいないよな」と笑ってました。
動画も撮ったのでご覧ください。あまりにも慣れた手つきなので無造作にやってるように見えますが、
これが10歳でフグ調理を父親から教わり、何十年も家族にフグを食べさせてきた男の手つきです!
「実は日本でもフグは食べるんだけど、すごい勉強して資格を取った人しか料理しちゃダメだからめっちゃくちゃ高級なんだよ」
とつたえると「それはいいな!じゃあ俺も雇ってくれよ!」と笑ってました。いやー、かっこいいですね。
先祖代々教わってきたフグ調理、いったいどういう過程を経て彼まで伝わったのかを考えると、深淵な敬意を覚えます。
こういう知恵がこれからも受け継がれていくことを願ってます。8歳の息子君、頼むぜ!