「ノコギリとカナヅチ貸して。あと、釘が8本欲しい、あと、余ってる木材あったら見せて」
と言ってきたアルバート。お、夏休みに入って日曜大工、っていうか、また基地でも作るのかな?
何作るの?と聞いても「もうちょっと完成したら見せる」と教えてくれません。何でしょうね?
「釣り糸が欲しい。あと、ペンチも貸して。釘を切れるくらいのやつ」
釣り糸?ペンチ?一体君は何を作ってるのだね?ひょっとして…?
そうです!作ってるのは自家製ギター!
これぞ私のここ最近の音楽教育の成果ですよ。楽器はなるべく手作りするもんなのです!ひゃっほう!
とりあえず何のアドバイスもせず、アルバートが自分だけで考えて作ったのがこちら!
ボディーはベニヤ板を組み合わせたにしてはなかなかの鳴り、ヘッドやブリッジの作りもいい感じです。
ただ、チューニングする機構は作れなかったようで、そこが本人的にも納得いっていないようです。
でもこの発想と努力の結果を「失敗した」って思わせたくないので、
「いや、これいいぞ?こんなふうに弾けるぞ!」と弾いて見せました。みなさんもぜひご覧ください!
その上で「本物のギターみたいにチューニングできたらいいな。ここに穴あけて、こういう棒を通せば…」と
簡単な図を書いて作戦会議。アルバートの真剣な顔がたまりません。
ちゃんとピアノと五線譜使って音楽教育やるのも、もちろんいいと思います。
でも、こんなふうに音を作っていくこと、楽器を作っていくことを楽しむ音楽教育があってもいいと思います。
さあ、このギター、どう発展していくか今後もお楽しみに!