男の子たちがまた何か生き物を捕まえたみたいです。お?今度はなんだ?鳥か?
と思ったら、捕まえたのはトッケイヤモリ!英語ではゲッコー、ビサイヤ語ではトッコー、すべて鳴き声に由来した名前です。
成長すると30センチを余裕で超える大型のヤモリで、夜になると「トッケイ!トッケイ!」と大声で鳴きます。
非常に用心深い生き物で、こちらでも「声はよく聞くけど姿は見たことがない」という人も多く、
捕まえるのはほぼ不可能、というくらいの反応速度で逃げるんですが、一体どうやって捕まえたんでしょう?
捕まえたジェイエムに話を聞くと
「服を広げて投げつけるんだ。で、当たるとコイツ、逃げないで壁にへばりつくんだよ。磁石みたいに」とのこと。
なるほど、広げた布の面積だとさすがによけきれないんですね。
そして、当たると「逃げる」本能よりも「落っこちないようにする」本能が優先されて発動しちゃう、ってことなんでしょうか。
ヤモリの中でも随一の吸着力を誇るトッケイの、意外な弱点というところでしょうか。
ちなみにヤモリは爪で捕まってたり、吸盤でへばりついてたりするんじゃなくて、
物理学で言うところの「弱い力」、ファンデルワールス力で壁や天井に張り付いてるんだとか。
その万能な吸着性は宇宙服のマジックテープなどにも応用するために研究されてるそうですよ。
ちなみに見た目も独特で、生態も面白いトッケイは爬虫類好きには結構人気なようで、
日本では3000円~1万円くらいで販売されているとか。
その話をしたらみんなで「捕まえて売ろう!洗剤よりいいじゃん!(笑)」って盛り上がりましたが、
「でもまあ、閉じ込めるのは可哀そうだし、コイツ蚊を食べてくれるらしいから、放し飼いにしようよ」ということで、
男子棟の一番蚊の多いエリア、つまり浴室に放されました。トッケイくん、しっかり働いてくれよ!