3泊4日の出張仕事、終了!
ダバオの南側、カリナン、サンタクルス、ジェネラルサントス、レイクセブといった場所を回り、
戦後にフィリピンに残留せざるを得なかった「日系遺児」の取材に同行し、通訳をしました。
フィリピンの国籍法は昔は「血統主義」だったため、父親が外国人だった場合、
法律上はそのこどもにはフィリピン国籍がないことになります。
そして、彼らは「日本人である証拠の書類」が足りないために、日本政府からも国籍認定が得られていません。
つまり、両方の国籍がない「無国籍」の状態で80年暮らしてきたんです。
2021年には230人ほど確認されていたそういった方が、今年の調査では151人に減っていました。
多くの方が、「無国籍」の状態のまま、亡くなっていったんです。
通訳する中で、みなさんが同じことを言っていました。
「もう私は歳だから、いまさら日本に行きたいというわけじゃない。ただ、日本人だと認めてほしい。
私のお父さんは日本人なんだから、日本人だと認めてほしい」
彼らの想いが、なるべくきちんと伝わるように、真剣に翻訳したつもりです。
良い番組ができて、多くの人に届いて、少しでも状況が良くなりますように。