フィリピンにはTESDAという職業訓練を行う行政機関があるんですが、
そこからHOJに「木曜日にワークショップをやります」との連絡がきました。
紙には「家庭内暴力から女性やこどもたちを守るために…云々」ということが書いてあり、
私は「面白くなさそうだな」と引き受けたくなかったんですが、スタッフたちの意見で引き受けることになりました。
どうせ実効性のない、キレイゴト的な話を聞かされるだけなんだろうなあ、と思っていたら、
「さあ、今日はみんなで、ちょっと傷んだマンゴーでジャムを作って売る技を覚えましょう!」と
調理実習が始まりました。なんだコレ?(笑)
傷んだ部分を取り除いてサイコロ大に切ったマンゴーに、砂糖を加えてフライパンで加熱。
私と同じく、説教くさい話を聞かされるだけだと思っていたジェイエムたちもノリノリです。
そして、加熱中に手が空いた子たちに向けて、「お金の稼ぎ方と節約の仕方」の講義が始まりました。
なるほど!家庭内暴力から逃れる術は「お金を手に入れること」なんですね。実践的すぎる!すばらしい!!
しかも、ジャムの加熱中に、早く味見したくて集まってるので、みんな話に耳を傾けてます。これもすばらしい!
話を聞き終わったところでちょうど調理も終了。おお、ちゃんとそれっぽくなってますね。
鍋やオタマに残ったぶんを指ですくって味見してみたら…うん、美味しい!これは売れるッ!(笑)
手軽にビンに封をするセロファンも持ってきてくれていて、
シーラーという器具が必要だと思われていますが、ヤカンの蒸気でできるんですよ、と教わりました。
なんと、こんなに簡単にできるのか!これは良い情報!
HOJの敷地内のマンゴーでジャムを作って、ビジターさんに販売しよう!とこどもたちも盛り上がってます。
うん、これは確かにいいお土産になりそうですね。
TESDAという組織をなめてました。素晴らしい活動をしています。
どうすれば家庭内暴力が減らせるか、どうすれば話を聞いてもらえるか。
長年に渡って現場で知見を積み重ねたからこそ、このかたちに辿りついたのでしょう。素直に尊敬します。
他にもいろんなかたちで協働できないか、考えてみます!