昨日は大活躍だったリッキーBですが、彼は実はもう18歳なので、HOJを「卒業」することもできるんですが、
本人の意志でHOJに残り、「仕事を手伝いながら」高校に通っています。
薪割りやゴミ処理、ペンキ塗りなどの力仕事全般がリッキーBの仕事です。
仕事するからには給料も払っているんですが、初めて給料をあげて早々にリッキーBは「給料の前借り」に来ました。
なんのためにお金が必要なのかと聞くと「子豚を買いたい」と言うんです。
なんと!18歳の若者が、初めての給料で買うのが携帯でも自転車でも服でもなく、子豚!
早く飼い始めればそのぶん早く大きくなるので、前借りしたいという理由にも納得です。
よし、毎月の給料から天引きだぞ、とお金を渡し、飼ったのがこの子豚です。かわいい!(リッキーBの表情が)
HOJの敷地内に豚が良く食べる葉物の野菜を植えて育てたり、残飯をマメに集めたりして大事に育てています。
何か月か前に卒業生が「ビジネスするからお金貸して」とマルチ商法に引っかかりかかってましたが、
そんなふうに「手っ取り早くよく分からない方法で稼ぐ」のではなく、
地に足のついた方法で稼ごうという態度は非常に好感が持てます。
今日は近所の家から壊れた扇風機をもらってきて、中のコイルを取り出して銅線を鉄クズ屋に売ろうとしてました。
これも売ったお金で豚の餌を買うためだそうですよ。いやー、本当に生活力ありますね。
10歳でHOJに入ってきた時、あまりにも行儀が悪く、あまりにも喧嘩っ早いので、
うちで育てるのは無理かも…とあきらめかけていたのが、今ではこんな頼りになる若者になりました。
本当にあの時にあきらめなくてよかったと思います。
HOJの活動は人一人の人生を変え得るんだということを肝に銘じてやっていこうと思います。