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    09
    まさに陸の孤島!「ラニパオ」に調査に行きました

    HOJのスタッフ、ガガさんのお姉さんが働いている教会の施設に、
    困っている子たちの情報が集まっているということなので、様子を見に行きました。
    場所はラニパオという内陸部の村で、距離的には近そうに見えますが、
    曲がりくねった山道が多いので、行くのには2時間以上かかります。

    辿りついた村はまさに「山村」。標高が高くて涼しいので、松の木やアジサイなんかもあって、
    まるで日本の田舎のような風情です。この山道を30分ほど歩いてこどもたちの家に行くんですが、
    いつものサンダル姿で行ったら、見事にヒルにやられましたよ。(笑)

    こちらが件のこどもたちの家。山の中にポツンとあって、電気も水道も来ていません。
    お父さんが木こり(チェーンソーで木を切る仕事)をしてなんとか生活していますが、
    最近の学校では「インターネットで調べて提出」みたいな宿題が増え、
    「電気のない家でどうしろって言うの?」ということで、就学をあきらめかけているとのことです。

    ハウスオブジョイの説明をしたら、お父さんも本人も乗り気で、兄弟2人がうちに来ることになりそうです。
    この後、さらにもう一軒の家を訪問し、そこでも2人の兄弟が育児放棄状態とのことなので、
    うちで受け入れる方向で話を進めることにしました。

    ただ、問題なのがこの地域の行政区の区分けです。ここでもういちど地図の、黒い境界線を見てください。
    このラニパオはHOJやマティのある県「ダバオオリエンタル」ではなく、
    パントゥカンという町を中心とした県「ダバオデオロ」の一部なんです。
    つまり、書類手続きをするには、パントゥカンに行かなきゃいけないんですが、
    なんとラニパオとパントゥカン、道がつながってないんです!
    上の地図で見ての通り、マティを経由してグルっと回らないと行けないので、片道で3時間半かかります。
    いやー、フィリピンでこれまで、いろんな理不尽を見てきましたが、ここまで酷いのは久々ですよ…。

    しかも今は選挙前で役所の人たちは選挙活動に駆り出されていて、通常の業務が一切進みません。
    しかも「選挙活動」の中身は「金をバラまいて票を買って回る」なので、
    「選挙は民主主義のために必要なんだから優先されてもしょうがないな」って気分に全然なりません。
    幸いなことに来週の月曜には選挙が終わるので、それから本腰を入れて動くことになりそうです。
    大人のくだらない都合でこどもたちの未来が邪魔されることが少しでも減るように、
    できる限りのことをしたいと思います。


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