• 06
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    フィリピンの「独立記念日」に想うこと

    今日はフィリピンの「独立記念日」です。
    ボニファシオとアギナルドの漫画を描き終えた今、この日に想うことはなかなかに複雑です。

    ボニファシオを処刑した後、スペインとの和平交渉を行い、革命運動を軟着陸させたアギナルドは、
    その後、香港に逃れてアメリカを味方につけてスペインに対抗していこうとしたんですが、
    なんとスペインがアメリカにキューバを巡る戦争で負けて、フィリピンを賠償金代わりに
    アメリカに売り渡すことになったので、完全に「ハシゴをはずされた」状態に陥りました。

    それでも仲間を募り、スペインにも、アメリカにも私たちは屈しない!と出したのが
    1898年6月12日の「独立宣言」です。今日はその独立宣言の記念日なんです。

    ですが、独立を宣言したからといって、独立国家になれるわけではありません。
    独立宣言は、国際社会、特に近隣の国家に承認されなくてはならないんです。
    実際、現在でも、独立宣言はしたけれど、国際的には承認されていない国はいくつもあります。
    (パレスチナ、コソボ、アブハジア、ソマリランド、北キプロスなど)

    6/12のフィリピンの「独立宣言」はスペインにもアメリカにも認められず、
    フィリピンとアメリカは戦争に入ります。さらにその後、日本軍までやってきて、
    フィリピンが独立国家として承認されたのは、戦後の、1946年のことでした。
    (写真は7/4当日、アメリカ国旗を降ろし、フィリピン国旗を揚げているところ)

    来週からはいよいよ学校がスタート、新年度が始まります。
    フィリピンの為政者たちが、教育者たちが、先人が死ぬ思いで手に入れた自由の価値を、
    本当の意味で理解して、大事にして、こどもたちに伝えてほしいと思います。


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