数学が得意なジャンデルが、「コヤシン、これ、分かんないんだけど?」と宿題を持ってきました。
なぬ?クアドラティック・フォーミュラを使って、このクアドラティック・エクエーションを解け、とな?(笑)
へえ、「解の公式」と「二次方程式」って英語でこう言うのかーと思いつつも、
どこが分からないのか聞くと、「因数分解で解いた時と、先生に教わった解の公式で解いた時で、答えが変わっちゃう」とのこと。
正直、解の公式など完全にうろ覚えなので、どれどれ、とジャンデルのノートに書いてあった公式に当てはめて
解いてみると、なるほど、答えは-67と-77になり、見るからに答えからかけ離れた数字になります。
(普通に因数分解で解けば解は-1と-11になるはず)
これおかしいぞ?と改めて解の公式をネットで検索したら、ノートに書いてあった公式が間違ってました。
(分子の-bが-bの二乗になってました、写真は間違っている、と言って消したあとです)
書き写し間違えたんじゃないか?と聞いたら「いや、絶対に先生がこう黒板に書いてた」と主張するので、
先生が書き間違ったのかもしれません。まあ、そんなこともあるでしょう。
それより、試しにいくつか類題を作って解かせてみたら、なんとジャンデル「約分」を知りませんでした。
え?なんで?二次方程式を因数分解で解けるのに、約分を知らないってどういうこと?
はい、答えはみなさんもお分かりの通り、「コロナ禍」です。
フィリピンではコロナ禍、2年以上に渡って対面授業がなく、オンライン環境がない地域では、
単に自習用プリントが配られるだけだったんです。
毎週それをやって提出するんですが、採点して戻って来るわけでもないので、こどもたちの学習モティベーションは下がりまくり、
「とりあえず適当に書いて出せば進級できる」状態だったので、本来知っているべき「約分」を知らないまま
二次方程式の解とかを学ぶことになっちゃってるわけです。
おそらく同じことが、理科でも社会でも英語でも起きているわけです。これは学校の先生たちも大変ですね…。
久々に、コロナ禍に大人たちは選挙活動やらパーティーやらやってるのに、
こどもたちが授業を受ける権利を奪われていた、あの頃のことを思い出して憤りを覚えました。
みなさん、日本はそろそろ選挙ですね。投票権、大事に使ってくださいね!