さあ今日はマイケルとゴーグル修理だ!と思ったら、
シャロームハウスの土砂をウラワに運んで水たまりを埋め立てる作業がある、とのことで、
スタッフのアルチーに連れられて行くことになりました。
バイクに3人乗りでマスクしてスコップを装備。
ああ、私がこどもの頃、千葉の田舎にはこういうお兄さんがいっぱいいたなあ。(笑)
さて、今年は敷地内のジャックフルーツの木が大豊作!
ボコボコなってますが、2つもあれば20人がおなか一杯食べれるくらいの果肉が取れます。
ヤシの実を削ってココナッツミルクを作ってそれで煮ると絶品です。
ココナッツミルクを取る作業は「カゴット」って言うんですが、
小柄なクイニーは体重が足りず、作業椅子が安定しないので後ろに重しとしてランランが座ってます。
それでいいのか、ランラン?(笑)
料理担当のアルチーが作業に出ているので、今日の料理長はジェプリルです。
なかなか器用に料理もこなすんですが、ジェプリルは味付けがしょっぱいんですよね。今日のは大丈夫かな?
午後になり、今週分の勉強を終わらせたジェレミーが「骨貸して!なんか作る!」と言うので、
私の秘蔵の魚と鶏の骨を出してやりました。
昨年以来、食べ終わった後の骨をキレイに洗っては乾燥させ、地道にため込んでるんですよ。
「コヤシン!クワガタできたよ、クワガタ!」と嬉しそうなジェレミー。
おお、クワガタはかっこいいよな!著作権の問題も発生しないし。(笑)
著作権料を請求してこない神様に感謝しつつ、こどもたちと一緒に物づくりの時間を楽しみたいと思います。
近頃マイケルのネタが多いですが、なんだか最近つきまとわれてるんですよ。(笑)
大工仕事を褒めてやったあたりから、なんとなく「ものづくり仲間」みたいな親近感が芽生えたようでして。
まあ、放置しておくと何かしら悪さをしてスタッフに叱られて謹慎を喰らうことになるので、
私と一緒にいるというのは、本人的にもいい「謹慎回避術」なのかもしれません。
そんなわけで今日はマイケルと一緒に「壊れた時計の修理」をすることにしました。
毎日10分ずつ遅れていく時計、電池を入れてもまったく動かない時計×2、
電池を入れると機械が動く音はするんだけど針が動かない時計、などを分解し、
「どこが壊れているせいなのか」を追求していきます。
音がするのに針が動かない時計は、なんと、秒針のための歯車が4割がたアリに食われてました。
フィリピンのアリ、本当に恐るべしです…。
安物の時計は外見は違っても中に入っている機械はほとんど同じで、歯車の交換が可能です。
そんなわけで、まったく動かない時計の歯車をくだんの時計に移植して、復活!
10分ずつ遅れる時計は文字盤が熱か何かでひしゃげて膨らんでおり、
それが時針にひっかかっていて少しずつ動きを遅らせていることが分かったので、
文字盤を接着剤でキレイに貼りなおして復活!
4つの壊れた時計から、2つのまともに動く時計ができました。予想以上の成果です!
正直言うと直せるとは思っていなくて、マイケルのドライバーを使う練習だったり、
「ここが壊れるんだなー」って知ることだったり、それこそ一緒に時間を過ごすことそのものが目的だったりしたんですが、
いやー、やれば直せるもんなんですねえ。なんだか自信がわきました。
マイケル、明日は一緒に壊れた水中ゴーグルを直そうな!
さあ、今日からは本腰入れてお勉強!
ランランは社会科で「インフォーマルセクター」についてお勉強。
許認可を得ずにやる小規模ビジネスのことで、フィリピンの町中の売店や屋台はだいたいこれです。
国にとっては税収にならず、国民総生産などのデータに入らないので規制したいところではありますが、
この「プチ起業の手軽さ」が人々の生活を支えている部分も大きいので、むげに禁止もできません。
…なんてことを中学生から勉強するんですね。意外とちゃんとしててびっくりしました。
一方マイケルは…また今週も教材なし!
なんでも、担任の先生がコロナ陽性者と濃厚接触があったとかで2週間の隔離に入ってしまったんだそうで。
普段の授業がある時もそうでしたが、こういうふうに「休んだ時に代わりをやる人がいない」のが
田舎の教育現場の大きな問題です。休めること自体はすばらしいんですけどね。
遊ばせておくのもなんなので、特技に昇華中の大工仕事に精を出させています。
さて、今回は何を作るのかな?
鉄筋の棒と廃材でマイケルが作ったのはミニミニバスケゴール!
最近人気のミニバスケゴールより、さらに2周りくらい小さいです。
ああ、就学前のこどもとかいてこれで遊ばせたら楽しそうだなあ…。
そうこうしていると急に雨が降ってきてお天気雨状態になりました。
すかさず「虹が出るはず!」と天体望遠鏡を準備するジェレミー。
天体望遠鏡で虹って見えるのか?と思ったら、やっぱりあんまり見えませんでしたが、
こういうのは「やってみる」ことが大事なんですよね。
近所でコロナ陽性者が出て、緩み切っていた人たちの間にまたちょっとだけ緊張が戻ってきています。
私たちも敷地外に出るときにはきちんと対策し、そのぶん、敷地内でできることは
存分に楽しみながら暮らしていきたいと思います。