今日は朝から奨学生たちを集めてミーティングでした。
16年前に近隣の学校に通えない子たちを支援するためにはじまった「カシンカシン奨学金」ですが、
現在は資金提供してくれているロックバンド宇宙戦隊NOIZの名をとって、「NOIZ奨学金」と呼ばれています。
フィリピン政府もこどもの就学率の低さに対して何の対策もしていないわけではなく、
サンイシドロ地域でも行政からのサポートで小学校に通える子が増えてきています。
しかしその一方でハイスクールが4年制から6年制になったことで
「ハイスクール中退者」がものすごく増えているのも事実です。
ということで、昔は100人以上の小学生をサポートしていた奨学金ですが、
近年は高校生、そして大学生のサポートに重点をシフトし、
そのぶん1人あたりにかかるお金も大きいので、人数は70人程度になっています。
今日のミーティングでは奨学金プログラムの概要を説明してから
みんなで宇宙戦隊NOIZのDVDを見て、一緒に歌ってから1年分の文房具をひとりひとりの子に渡しました。
フィリピンの学校は「授業料」は無料でも、文房具や学級費などの修学費用が払えなくて
修学を断念するケースが多いんです。
今後も貧困の連鎖を断ち切るために、若い世代の教育に力を入れていきたいと思います。
みなさん応援よろしくお願いします!
(カメラが故障して修理に出しているところなので、携帯で撮った写真です。いまいちな写真ばかりですみません…)
さあ、学校が始まりました!…が、いまいちまだ通常の授業は始まっていないようで、
こどもたちは学校に行ったり戻ってきたりを繰り返しています。
意外と真面目に授業をやっているのは「特殊学級」です。
レナンが「今日はこんなに勉強したよ!」と自慢げにノートを見せてくれました。
このやる気が持続すればいいんですけどね…。気長に見守ろうと思います。
同じく特殊学級に通っていたローサですが、今年で18歳になるので、
学校に通うのはやめて、HOJでスタッフのお手伝いをしながら、できることを増やしていこう、
ということになりました。薪の火おこし、米炊き、皿洗い、水汲み、洗濯など
日常のことを人取りできるようになってくれれば、と思います。
ハイスクールになったドドンはスタッフたちから「人が変わったように真面目になった」と評判です。
毎日何かイタズラをしては叱られて謹慎処分をくらっていたドドン。
やっとティナイタイに連れて行ったのが効果アリだったのでしょうか?
もっと早く連れてってやればよかったですかね?(笑)
アビゲルと一緒に幼稚園に通い出したアンジェロは今日もゴキゲンです。
年齢的にはジェレミーたちと同じく2年生くらいのはずなんですが、
「幼稚園に1年通わないと小学校に入れない」システムなのでしょうがないんです。
まあ、本人はちびっ子に交じって「ボクが一番優等生なんだよ!」と嬉しそうなので、
それはそれでアリってことにしましょう。先は長いですけどね。
ちなみになぜかみんな濡れているのは、さっきまで大雨が降っていたからです。
雨の中で遊んでいて、アンジェロが「水たまりの中に1ペソ落とした!」と言って大泣きしてるのを、
みんなで大捜索して発見したところだったんです。
手伝ってあげていたのか、見つけて自分のにしようとしてたのかは謎ですけど、
無事にアンジェロが見つけたのでめでたしめでたし、でした!(笑)
日本に着いたユウさんからHOJを見守ってくれているみなさんへのメッセージが届いたので
こちらに掲載します。
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みなさん廉林優です。 澤村さんがブログで書いてたように、昨日、日本に帰国しました‼
一年半、子どもたちと関わってきて 正直今すぐにでも戻りたいのが今の心境です(笑)
だって可愛いんですもん‼(笑)
昨日はお別れ会をしてもらいました。 たくさんの方のを見てきたので、さすがに泣かないだろうと思ってたのですが、
いざ自分の番となると泣いちゃいますね(笑 ) とっても楽しく幸せな時間でした♪♪
初めてハウスオブジョイに来たとき、烏山さんがおっしゃっている 見える行動で見えない愛を表現することが、
一体どういったことなのか全くわかりませんでした。
何かしてあげなきゃいけない、自分にできることってなんなんだろう?ずっと考えていました。
そして今、自分なりの答えが出ました。 私にとっての愛は子どもたちと共に生活することでした。
特別な何かを与えられるわけではないけれど、ただ一緒に暮らす。
今日起きた出来事をお話する、笑い合って、たまに喧嘩も して、胸が締め付けられて、ごめんなさいと仲直りをする。
それだけで満たされる部分があるのではないかと思います。 子どもたちと共に成長できた一年半でした。
たくさんのビジターさんとも出会い、刺激をもらい、応援してもらい、
竹音楽隊のプロジェクト代表までさせて頂き、本当に楽しい毎日を過ごすことが出来ました。
至らない部分、迷惑かけたことも多々あったかと思いますが、温かく見守ってくださり本当にありがとうございました‼
この経験を活かして今後も頑張って新しいことに挑戦して行く予定です。
そして、次に戻る時には子どもたちをしっかり見守ってあげられるような存在になって帰りたいと思います‼
本当に今までありがとうございました‼