• 02
    23
    フィリピンの教育制度が大きく変わってきています

    2年ほど前から、フィリピンの教育制度が大きく変わってきています。
    大きな変化は以下の点です。

    1.小学校6年、ハイスクール4年の計10年の公教育を、小学校6年、ハイスクール6年の計12年にする
    2.母語(現地語)の授業を取り入れる。授業も母語で行う。

    3.成績による落第を徐々になくしていく。(出席日数の落第は継続)
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    フィリピンの教育がついに母語を大事にしてくれるようになったのは、本当に嬉しいことです。
    フィリピンはこれまで「英語教育でグローバルな人材を育てる!」みたいな方向に力を入れており、
    それによって確かに「英語のできる人材」はそれなりに育ちましたが、
    「自分の言葉でものを深く考えられる人材」が育ちませんでした。
    フィリピンの経済が伸び悩み、結局出稼ぎ労働者に頼る国になってしまった原因のひとつは、これだと思います。

    今現在、学校の先生になっているような人はみんな「英語が何より大事!」という教育制度の中で育った人ですから、
    「母語を大事にする」という教育制度には、抵抗のある人も多いはずです。
    実際、この教育制度が施行されてから、最初の1年くらいは、誰も母語のことなんか気にしていませんでした。

    それが、3年目になった今年、はっきりと母語を大事にする授業が行われるようになってきています。
    そして、それによって、「なんでも知っている先生がなんにも知らないこどもたちに教える」という昔ながらの教育スタイルが、
    先生が導き手となって、こどもたちの知っていることを膨らませていく」という教育スタイルへと変化してきています。
    そのことは先生とこどもの関係性も、いい方向に変えてきていると思います。
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    この教育の成果が出るのは10年、いや、20年後かもしれませんが、
    その時こそフィリピンという国が大きく変わるときだと思います。それをここで見届けられたら、本当に嬉しいです。

    さて、この学校、アイダさんの義理の妹さんが校長先生をしているんですが、本当にいい学校です。
    授業の雰囲気、学校全体の雰囲気がすごくいいんです。どういいかは動画をご覧ください!

    自分たちで栄養失調気味の子たちのための給食制度を始めたりもしています。
    342人の児童のうち、48人が毎日ここで昼ご飯を食べているそうです。
    保護者有志たちが持ち回りで料理をし、2年前から始めたこの給食制度、これまで無事に続けているそうです。
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    次に力を入れようと思っているのが「ICT教育」だそうです。
    何らかの形で協力できたらな、と思います!


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    02
    22
    近所の山は世界遺産!

    HOJのある町、サンイシドロには、ユネスコの世界自然遺産に登録された山があります。
    「ハミギタン」という山で、植生がかなり独特らしく、ヨーロッパの学者たちの研究と、
    市長さん(アイダさんのお姉さんです)の尽力で、フィリピンで6つめの世界遺産に登録されたんです。

    「植生が変わっている」「盆栽みたいな木が並んでいる」「固有種の食虫植物がある」
    などが売りらしいんですが、いまいちパッとしないというか、正直私はあんまり興味をひかれていませんでした。

    さらに、世界自然遺産に登録されて観光地化するために「山を切り開いて道を作ってミュージアムを建てた」
    なんて話を聞くと、本末転倒というか、それじゃむしろ自然破壊だろう、とか思ってました。

    ですが、今回の摂南の学生たちを連れて市長さんを表敬訪問した際に、
    「せっかく来たんだから絶対に見て行きなさい」と強く勧められ、一度くらいは行っておくか、という気持ちで行ってきました。

    こちらが件のミュージアムへ向かう道。HOJから車で約30分なんですが、
    見事に山を切り開いたセメントの道ができています。うーん。
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    そして山の中には立派なミュージアム。森の緑の中に、白いセメント作りの、現代建築風の建物です。うーん…。
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    ですが、入ってみると中の雰囲気はなかなか。
    森の中を疑似体験できるような趣向があちこちに施されており、展示のセンスもいい感じです。
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    一緒に連れて行ったバドン、エミリー、アルジェも興味津々!
    社会科見学の場所としては悪くないですね。
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    そして、大きく私の考えを変えたのが、ガイドさんのこの説明でした。
    「この山では、鉄鉱石、銅、そして金が発掘されることが分かりました。
    それを知った海外のたくさんの商社が、この町に採掘権を買いにやってきました。
    これを産業にすればこの町は大金持ちになれますよ、と。
    しかし、市長はその申し出をすべて断りました。
    鉱山が取り返しのつかない自然破壊をしてしまうと知っていたからです。
    そして、今後、誰が市長になってもここが鉱山にされてしまわないように、
    ユネスコに連絡を取って、ここを自然保護区、世界遺産に登録することにしたのです。」

    道を作り、ミュージアムを作ることは、世界遺産に登録するための条件でした。
    つまりこれは、結構真剣な「ダメージコントロール」だったわけです。すばらしい!

    10分くらいのお散歩コースから、7時間かけて頂上まで行くルートまで、
    時間とやる気と体力に合わせて、実際の自然にも入ることができるそうです。
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    いままであまり興味ありませんでしたが、俄然興味が湧いてきました。
    4月あたりに一度登ってみようかと思います。一緒に登りたい方、ぜひご連絡ください!


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    02
    21
    学生主催のゲーム大会

    今日は摂南大学の学生たちが企画したゲーム大会「Japanese Day」です。
    ハンカチ落とし、ジャンケン列車、宝探し、水運びリレーといった、定番ゲームで遊びました。
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    ゲームそのものより、罰ゲームの顔へのイタズラ描きのほうが面白いのは、まあご愛敬。
    3歳から17歳までを同時にみんな楽しませるなんてのは、プロでも結構難しいことですからね。
    学生たちなりによく準備して、がんばってくれたと思います!
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    中でも最高に面白かったのが、最後にやった「水風船合戦」
    4チームに分かれて、それぞれが自分のチームのリーダーを守りながら、
    敵チームのリーダーに水風船をぶつける遊びです。
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    各チーム50個の水風船が全て尽きた時点で、一番リーダーが濡れていないチームが勝利となるので、
    攻撃だけでなく、防御も重要です。即興ルールにしてはかなり面白い遊びでした。

    こどもたちの盛り上がりをぜひ動画でお楽しみください!

    勝ったチームから景品を選べるんですが、優勝チームのマイケルは大喜びでデンデン太鼓を選びました。
    こんなにデンデン太鼓が似合うこどもは、もう日本中探してもいないんじゃないでしょうか?(笑)
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    午後からは学生たちが、買ってきたを絞めてカレーを作ってくれました。
    今日は絞め、羽根をむしり、内臓を取り除き、精肉する作業まで全部に挑戦してくれました。
    すごくいい経験になったと思います。こどもたちもカレーに大喜びでしたよ!
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    摂南の学生のみなさん、今日は本当にありがとうございました!


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