出張を終えて、HOJに戻ってきました!ただいま!
どんな高級ホテルよりも、やっぱり我が家が最高ッ!
戻ってきて早々に、大雨が降り、停電になりました。うん、この不便さ、嫌いじゃない!
私の留守中もまったく雨は降っていなかったそうで、ここまで長時間の強い雨は3週間ぶりです。
サッカー部の練習がなくなった子たちが、大喜びで泥まみれになって遊んでました。
いやー、これこそがHOJですよ。帰ってきた実感がたまりません。
そして、ジャンジャンが「コヤシン、絵を教えてよ!」と言ってきました。
出張前に、私が仕事で描いた絵を見て「こんなのどうやって描くの?え?僕らが使ってるやつと同じクレヨン?教えて!」
と言ってきたので「出張から戻ったら教えてやる」と約束してたんです。
おお、ちゃんと約束覚えてたか!もちろん教えてやるぞ!
私のクレヨン画の極意は「重ね塗りして彫刻刀で削る」ことにあります。
重ね塗りしやすい色と、しにくい色があり、重ねると暗くなる色と、明るくなる色があり、
太いクレヨンで細い線を描くコツや、人の肌の雰囲気を出すコツなどがいっぱいあります。
ここまで、敢えて鉛筆やペンで線で絵を描いてから、色鉛筆やクレヨンで色を塗る、という
基本をずーっとやってきた甲斐があって、「色で直接描く」というなかなかに難しい私の描き方にも
ジャンジャンはすぐに対応できてます。さあ、ここから先の絵の上達にご期待ください!
3泊4日の出張仕事、終了!
ダバオの南側、カリナン、サンタクルス、ジェネラルサントス、レイクセブといった場所を回り、
戦後にフィリピンに残留せざるを得なかった「日系遺児」の取材に同行し、通訳をしました。
フィリピンの国籍法は昔は「血統主義」だったため、父親が外国人だった場合、
法律上はそのこどもにはフィリピン国籍がないことになります。
そして、彼らは「日本人である証拠の書類」が足りないために、日本政府からも国籍認定が得られていません。
つまり、両方の国籍がない「無国籍」の状態で80年暮らしてきたんです。
2021年には230人ほど確認されていたそういった方が、今年の調査では151人に減っていました。
多くの方が、「無国籍」の状態のまま、亡くなっていったんです。
通訳する中で、みなさんが同じことを言っていました。
「もう私は歳だから、いまさら日本に行きたいというわけじゃない。ただ、日本人だと認めてほしい。
私のお父さんは日本人なんだから、日本人だと認めてほしい」
彼らの想いが、なるべくきちんと伝わるように、真剣に翻訳したつもりです。
良い番組ができて、多くの人に届いて、少しでも状況が良くなりますように。
さて、私は相変わらず出張中ですが、HOJにいるチョコ兄さんから写真とレポートを送ってもらいました。
農園に見に来たコウキさんとアヤメさんは、カカオ農園で収穫を手伝ってくれて、
100kg以上のカカオの収穫をしたそうです。もはやこれは「体験」じゃなくて「労働」ですね。(笑)
ありがとうございましたッ!
さらに、この農園で獲れたカカオを使って、本職のパティシエの腕前で
バナナケーキとチョコ&カカオクッキーを作ってくれました。美味そう!
こどもたちも大喜び。あっという間に全部食べ切るほどの大人気だったそうです。
…って、あれ?全部食べ切った…?あれれ?「私のぶんは残しておけよ」って言ったよな?
言ったよな!?言ったよなッ!!?(笑)
まあ、私も出張先でご当地の美味しい物を食べまわっているので、おあいこということで勘弁してやりましょう。
ともあれ、ビジターさんたちも、こどもたちも楽しんでくれたようでなによりです。
私の出張もあと1日!しっかり職務をこなしてHOJに戻ろうと思います。
こどもたち!お土産には期待するなよッ!(やっぱり根に持っている)