今日は朝起きたらやけに敷地内が静かで、あれ?と思ったら
「今日は休日なのでみんなでウラワに作業しに行きます」との書置きが。
え?今日って何の日なんだっけ?あ!イスラム教の断食が終わった日か!
フィリピンは多文化、他宗教の国なので、それをひとつに統合するためには
各文化への配慮が欠かせません。それで、クリスマスも、旧正月も、イスラム教の祭日も
全部休日、ってなわけなんですよ。くー、忘れてた!
こどもたちはウラワビーチで「水たまりの埋め立て」「潮干狩り」「ホウキづくり」の作業を
やってきたようです。「カニが獲れたよ!スープに入れるね!」とリセルもご機嫌です。
ホウキづくりは例の「バゴス」です。半日でこの太さのホウキを作れるのは
真面目に作業した証拠ですね。えらいぞ!
一方こちらのホウキは…ずいぶん細いですね。(笑)
「僕の手にはこのくらいがちょうどいいんだ!」と言ってましたが、サボってたのがバレバレです。
そういうところで明日の映画を選ぶ権利の優先順位が決まるんだぞ、リッキーガマイ!
今週末は台風が迫っているそうで、海に行けないかもしれないので、こどもたちが今日行けてよかったです。
台風の被害が最小限であることを祈りたいと思います。
部屋で作業していたら外から、「ドサドサドサッ」という木からちょうど実が落ちるような音がきこえてきました。
あ、また誰か勝手にマンゴーの実を収穫してるな!…と思って見に行くと、
「登ってないよ!隣の家の人に許可も得てるし、石も投げてないよ!』とジェレミー。
そう、禁止事項を破らずに、マンゴーの実を取っていたんです。むむむ、なかなかやるな!
登らず、石も投げず、どうやって獲っているのかと思ったら、
「痛んだポメロの実を投げて、マンゴーの実に命中させて落とす」という方法でした。
なるほど、石を投げて人や車、窓などに当たったら大変ですが、
ポメロならそういう心配はいらないかもしれません。でもそんなんで本当に狙ったマンゴー獲れるの?
と思ったら、やはりそううまくはいかず、獲れるのは酸っぱいまだ熟れてない実ばかり。
「うひー!すっぱいー!」と言いながら、それでも食べ続けるジャンジャン。
飢えさせてるわけでもないのになぜそこまでマンゴーの実に執着するんだキミたちは。(笑)
それにしてもこの「ルールの範囲内で工夫する」こどもたちの姿はは私にはかなり嬉しいことでした。
長年い渡ってやっていいことと、ダメなこと、ダメな理由を教え続けてきた成果だと思います。
めちゃくちゃ些細なことではありますが、こういう出来事を褒めてこどもたちを育てていきたいと思います。
いつも敷地内を放し飼いで自由に走り回っている飼い犬のパンダが、
今日はなぜか朝から首輪でつながれています。何があったのかと思ったら、
「僕たちの宿題のプリントを齧っちゃったから謹慎処分中なんだ」とのこと。
なんと!それは謹慎に値する重罪だな!(笑)
っていうか、キミたちプリントをどこに置いておいたらそうなるんだ?
スタッフが学校に事情を説明しにいって新しいプリントをもらおうとしたら
明日まで待て、と言われたので、プリントをかじられた子たちは今日はなし崩し的に自由時間に。
ちょうど土砂降りになって元気に走り回ってます!
これもパンダのおかげだよね、と、自分たちの水浴びの後でパンダも洗ってやってます。
おいおい、プリントをかじるようにしつけちゃダメだぞー!
一方、そのころ猫は、私がオンライン講演で真面目に話している間も、
終わってさあ一休みしようと思った時も、私のベッドのど真ん中を占拠し続けていました。
前世でどんな功徳をつんだらそんな悠々自適な生活ができるんだい?
この「前世で説明する」というのは意外と便利で、
全然働かずに飲んで遊んで暮らしているオジサンたちを見た時に、
「でもまあ、あの人はきっと前世でガンジーかネルソンマンデラだったんだろうな」と思えば、
腹が立たなくなるという効果があります。
まあそう考えると、うちの近所は偉人の生まれ変わりだらけ!
私も生まれ変わったらこの村にまた生まれてこれるようにがんばろうと思います。(笑)