HOJの敷地内に生えている「ジャックフルーツ」の木。
まだ熟れる前に収穫してココナッツミルクで煮込んで食べるととてもおいしいんですが、
もちろん熟れたものをフルーツとして食べてもおいしいです。
フルーツとして食べた場合は当然のように「種」が残るわけですが、
この種、火を通すとちゃんと食べれるんですね。
大人はよほどお腹がすいているのでもない限りわざわざやらないんですが、
こどもたちはこれを集めて、あぶって食べるのが大好きです。
こんな小さい頃から火を使うなんて危なくないの?と思うかもしれませんが、
フィリピンの田舎では結構普通の光景です。「危ない」と言っていたらいつまでも成長しませんからね。
あ、もちろん火の周りでふざけているような子がいたら、周りの大人や大きい子が注意するのでご心配なく!
こちらがあぶったジャックフルーツの種。
甘くない栗というか、味気ないカシューナッツというか、巨大な松の実というか、そんな感じの味と食感です。
ただ、問題は焼き加減です。表面が焦げてしまっているのに中身が生だったり、
よく火を通そうと思ったら燃えて炭のようになってしまったり、ガチガチに固くなってしまったりと、なかなかうまくいきません。
そこでジェレミーが「煮たほうがおいしくできるんじゃないか?」と思いつき、
どこかから空き缶を拾ってきてジャンレと一緒に料理を始めました!
石を並べてかまどをこしらえ、キッチンで余っていた炭火を分けてもらい、
敷地内に生えているカモンガイやツルムラサキの葉をトッピング。思った以上に本格的です!
炭火をおこすために息を吹きかけるジャンレと、まんべんなく火が通るようにかきまぜるジェレミー。
もちろん大した火力にはなりませんから、こんな調理をしてたんじゃ食べれるようになるまでには日が暮れちゃいます。
飽きてくるか、諦めかけた頃にガスバーナーで手伝ってやるか、と思っていたんですが、
2人はまったく飽きることなく、2時間くらいずっとやってました。すごい集中力です!
途中で昼寝を1時間半はさんで、もう一度火を起こして調理すること1時間。
日が暮れかける頃に、ついに完成です!ホクホクの、ものすごくおいしい料理ができました!
2人で食べるのかと思ったら、晩御飯の食卓に持って行って、「さあ、食べたい子は手を挙げて!」と言ったジェレミー。
「はい!」「はい!」と群がるこどもたちに、
「ジャンジャンは手伝ったから1個あげる。マイケルも。バドンは手伝ってないからアルジェと2人で1個」
みたいな感じでジェレミーなりに公平に分配し、みんなで「ごちそう」を楽しんでいました。
あの、赤ちゃんだったジェレミーが、こんなふうに成長するとは…。なんかもう、泣きそうですよ。
つい、手伝っちゃいたくなるところをぐっと押さえて「見守る」ことで、素晴らしいものが見れました。
これからもこのスタンスを忘れずにこどもたちと関わっていきたいと思います!
土曜はみんなで海に行く日!…ですが今日は朝からあいにくの雨。
しかも今日はちょっとやることもあったので、みんなでシャロームハウスに行くことにしました。
その「やること」とはこちら!そう、ジープのデザインを決めるためのぬり絵大会です!
「HOJのオリジナルジープをつくろう!」ということで支援者を募ったこの企画、
たくさんの方が支援してくれたおかげで、11月末にはジープを購入することができ、
さっそくHOJの日常の足として大活躍しています。
大きい子たちがいいのを描くのは予想していましたが、予想外にいいのがジャンジャンたちにちびっ子のデザイン!
そして、スタッフたちにも参加してもらったら、フィデルさんが超本気!
ふだんは控えめなロースさんもものすごく嬉しそうに、丁寧に色を塗ってくれました。
ズラリとできたジープのデザイン案。
みなさんからの投票でこの中から候補をしぼり、近日中にデザインを決定したいと思います。
投票方法は近いうちに発表しますのでみなさんお楽しみに!
絵を描き終わったあとはみんなで遊んですごしました。
ボードゲーム、カードゲーム、レゴ、そしてツイスターゲーム!
ルーレットで出るランダムな色の場所に手足を置いていくというだけのシンプルなゲームですが、
最近のツイスターゲームには新ルールとして「空中」というのがあって、難易度と面白さが増しています。
「右手を赤、左手を緑、左足を空中で…右足も空中!」とか言われたら、逆立ちするしかないんですよ。(笑)
本気でやるとかなり遊べます。柔軟性と身の軽さに自身のある方はぜひこどもと勝負してくださいね!
海で大はしゃぎする一日ももちろん素敵ですが、こんなふうにみんなで遊ぶ一日も素敵ですね。
雨が降っていなくても、たまにはウラワビーチの代わりにここに来てもいいかなー、と思います。
まあ、晴れてたらついサンゴ礁に潜りに行っちゃうんですけどね。(笑)
2015年の年末に、会計報告を掲載しましたときに「今年は大黒字でした!」との表現をしました。
この表現に、「HOJはビジネスなのか」「お金が足りないんじゃなかったのか」とご不快に思われた方がたくさんいたとのご指摘をうけました。
また「その黒字ぶんは何に使うつもりなのかの具体的な説明がない」とのご指摘もいただきました。
謝罪と共に訂正させていただきます。誠にに申し訳ありませんでした。
2014年、HOJは円安とインフレの影響を直にうけ、運営の危機に陥りました。
これまでは30人のこどもを育てていましたが、その規模を維持することが難しくなり、
4月にHOJを「卒業」するこどもたちがたくさんいたことを目途に、運営の規模を縮小し、
これまでだったら受け入れていたこどもの受け入れを、断らなければならない局面が何度もありました。
その上で、「運営が大変です」とみなさまに寄付のお願いをしてまいりました。
その結果が、2015年末の収支でした。
みなさまのおかげで収入が支出を大きく上回る結果となり、それに浮かれて「大黒字!」との表現をしてしまいました。
HOJがまた昔のようにたくさんのこどもたちを支援できる施設になれる、との喜びを
みなさまと分かち合いたい気持ちで書いたのですが、言葉が足らず、不適切であったと深く反省しております。
このお金は、これからのHOJの運営のために、大事に使わせていただきます。
まずは新しいこどもたちの受け入れです。
すでにたくさんのこどもたちが、福祉局に保護されたまま、受け入れてくれる施設がない状態で「待機」しており、
新学期からその子たちを受け入れることが可能か?との問い合わせが、
いろいろな町の福祉局からHOJにきております。
その子たちを早く受け入れられるように、そしてその子たちの笑顔が早く見れるように、
まずはそのための事務手続きを現在、急ピッチで進めております。
それと並行しまして、老朽化した施設の修繕、改築を予定しています。
かなりボロボロになっている築15年の「ボーイズクォーター」を、予算の許す範囲で作りかえ、
より多くのこどもが、より安心して暮らせる家にしたいと思います。
みなさまの期待に応えられるHOJでいたいと思います。これからも応援よろしくお願いいたします!