今日はサンイシドロ市の村祭りでした。
祭りの名前はズバリ、「ボンサイ・フェスティバル」!はい、日本語で「盆栽祭」です!
サンイシドロには1500メートルくらいの山があって、その頂上付近が、
温度や風や日照時間などの絶妙なバランスによって、天然の盆栽林になっているそうで、
よく知りませんがこれは、自然現象としては非常に珍しいことらしく、
なんと今年中にユネスコの世界遺産に登録されることが決まっているほどです。
その「盆栽」をモチーフに、村の創立記念日と昔の収穫祭を全部足したような感じの祭りです。
聖人の祭の時は「客人を招いて家でパーティーをする」文化があるんですが、
こちらの祭はそういう文化はなく、ただひたすらににぎやかなパレードをします。
誰がするか、というと、市内の各小中学校、選りすぐりのダンスチームです。
コンテスト形式になっているので各学校、ものすごく気合いが入っていて、
民族系のコスチュームで、手づくりの打楽器を打ち鳴らし、踊りながら町を練り歩きます。
なんと今回のパレードの、先頭は、我らがジョリーナ!
ここ1ヶ月は、土日も関係なく毎日学校に行って練習していましたからね。
ついにきた晴れ舞台で本人もノリノリでした!
修理に出していたカメラが今日までに届かず、携帯での撮影なので、
後ろの方で踊っていたジュヴィーやロジャーやミッチーは
あまりうまく撮れませんでしたが、みんないい感じに踊ってましたよ!
携帯で撮ったので大音響を小さなマイクで拾いきれず、ひどい音割れしていますが、
ジョリーナの抜群のキレのあるダンスを、ぜひ動画でごらんください!
いやー、一番先頭に選ばれるわけですね。
さあ、今年も豊作でありますように!!
HOJに住んでいるこどもたちは、全員「孤児」というわけではありません。
さまざまな理由で親と一緒に暮らせないので、HOJに住んでいるんです。
その「さまざまな理由」の1つに、「親があまりにも貧困なため」というケースがあります。
仕事をせずに物乞いをしている親と一緒に暮らしていると、
一緒に物乞いをすることになり、結果としてその子も物乞いしかできないことになってしまう…
ということで、福祉局に保護されて施設に入ってくるわけです。
今日はそんな「物乞いのお母さん」の話です。(今日の写真は本人ではなくイメージです)
そのお母さんはまさに「筋金入りの物乞い」です。
若いころからほとんど仕事をしたことはなく、ずっと物乞いで生きてきたそうです。
物乞い歴も30年以上になる彼女は、どこに行けば施しを受けられるかを熟知しており、
月曜は丘の上の修道院、火曜は海辺のお金持ちの家、水曜はディスコの前…
というようにスケジュールを組み、お金をもらえる場所、米をもらえる場所、
野菜をもらえる場所、余った魚を分けてもらえる場所、というように、
必要に応じていろいろなところを回って物乞いをして暮らしています。
そんな彼女が、最近「仕事をしている」というのです。
一体どんな仕事だろう…と思って聞いてみたら、びっくりするような内容でした。
「病院の前でね、処方箋持って途方にくれてる人に声をかけるのさ。
家族の病気を直すのに、3万円の薬が必要です、なんて処方箋を持って、
途方に暮れてる人にね。もちろん、そんなお金、払えるわけがないさね。
そしたらどうする?物乞いするしかないのさ。
でも、物乞い、ったってそんな額を集めるのは簡単じゃない。
そんな、昨日今日物乞いを始めたようなやつが、そんな金、集められるわけがないさ。
でもね、いいかい?あたしならできるのさ。
本物の処方箋なんてもんがありゃね、そのくらいは楽勝さ。
だからね、私が代わりに集めてやるのさ。多少のお駄賃をもらってね。」
そう、彼女は「プロ」として、物乞いを「代行」しているんです。
彼女がお金を集めたおかげで、助かった命もあるのかもしれません。
そう思った瞬間、物乞いの彼女が、急に神々しく思えました。
物乞いという行為を肯定するわけではありませんが、
ひょっとしたら物乞いというのも1つの職能であり、都市機能であり、
人間の才能なのかもしれない…と、再考する余地はあるのかもしれません。
「すべての人に価値がある。」
そんなことを考えさせられる話でした。
今日は朝からシャロームのサンゴ礁に行って泳ぎました。
6月が誕生日のドドンとロウィーを連れて行ったら大喜びでした。
でも残念ながら現在は私の水中カメラが故障中なので、
海の方の写真はありません、悪しからず。
こういう日に限って魚の大群とかに出会えたりするんですよね。
マーフィーの法則、でしたっけ?
そして午後からは「ビニールプール」で遊ぶことにしました。
実はあのプール、寄付してくれたのがナオさんだったんだそうで。
アビゲルが超乗り気で、ナオさんと一緒に井戸の水汲みです!
ひたすら水を汲んでは注ぎ、汲んでは注ぎを繰り返し…
10杯以上入れてもまだ水は半分いかないくらいです。
これはなかなかに大変なプロジェクトです。
バケツ20杯以上の水を入れてついに完成!みんなで入ってイモ洗い状態です。(笑)
誰の何がそんなに汚かったのか分かりませんが、これ、
こうやってみんなで入って遊ぶと、あっという間に水が茶色く濁るんですよ。
うわー、この水に入るのは嫌だな…と思いつつも、あまりにも楽しかったので
私も飛び込んじゃいました。水浴びというよりは「こども浴び」ですねこれは。(笑)
一回目に入れなかった子たちが、「私たちも入りたい!」と言って、
また20杯以上の水を汲んで、入ってました。
さすがに他の子が入った後の茶色い水には入りたくなかったようで。(笑)
海や川があるとはいえ、これはこれで別の楽しさがありますね。
またときどき遊びたいと思います!ナオさん、ありがとうございました!