今日はフィリピンの「独立記念日」ということになっています。
Googleのロゴがフィリピン国旗になっているので気づいた人もいるんじゃないでしょうか?
フィリピンは1898年6月12日にスペインから「独立」したんですが、
スペインは当然をそれを承認しておらず、まだ自分のものだと思っていて、
同年の12月10日にアメリカとの戦争に負けた時にフィリピンを2000万ドルで売って、
フィリピンの統治権はアメリカのものとなっています。
実際にアメリカが統治権を手放したのは1946年の7月4日なので、
真の独立記念日は7月4日のほうじゃないかな、…なんて思うんですが、
みんなお祭りで喜んでいるので、まあ、いいってことにしますかね。
それより、今日はジョアンの誕生日です!
赤ちゃんの時からHOJにいるジョアンが、もう13歳ですよ!
今月からはハイスクールに通い始めて、すっかりお姉さんらしくなりました。
今後の成長にご期待ください!
祭日で学校が休みだったので、今日はみんなでのんびりと過ごしました。
久々のけん玉ブーム。ドドンが一番上手なのは相変わらずですが、
ジルマーもなかなかに上達してきています。5回に1回は剣のところに玉が刺せます。
ジェレミーも3回に1回は皿に玉が乗るようになってきました。私も負けじと練習します!
そして今日のブームはこの「飛び石ジャンケン」。
非常に単純なルールで、要するに飛び石の両端からお互いにスタートして、
出会ったらジャンケンして、負けたらスタート地点に戻る…という、
一度見ただけで小さい子でも参加できるゲームです。
フィリピンにもジャンケンは同じルールで存在するんですよ。
日本と違って、何も言わずに出す地域も多いので、
よくタイミングがずれて争いになるんですが、
HOJ周辺では「バトバトー・ピット!」と言って手を出します。
これが地名の「バトバト」なのか、「石」という意味の「バト」なのかは興味を惹くところですね。
ダバオの方では無言でやってるのが多かったから、やはり地名なのかな…?
アビゲルが「わたしのアヒルが赤ちゃん産んだの!」と言って見せてくれました。
大きなぬいぐるみは、ユウさんが誕生日にプレゼントしたもので、
アビゲルの大のお気に入りで、いつも抱いて寝ているんですが、
小さいほうはどこから出てきたんでしょう?本当に生まれたんですかね?(笑)
出所を聞いてみると、エッゼルがユウさんにお別れ会のときにもらったものを、
ほら、赤ちゃんだよ、と言ってアビゲルにプレゼントしたらしいんですよ。
いやー、株をあげたな、エッゼル!
こどもたちにはものすごく気前のいいところがあって、誕生日などにもらったものを
他の子に分け与える姿をよく見かけます。
土地の所有権で揉めて独立だのなんだのと言っている為政者たちよりも、
こどもたちのほうがよっぽど立派かもしれませんね。私も自分を省みなければ!
今日はアビゲルたち6兄弟を連れて隣町まで調査に行きました。
実は隣町の刑務所にお母さんがいる、というんです。
こどもたちの正確な生年月日や名前のつづりなど、学校が始まるにあたって必要な
書類がいろいろあるので、お母さんに会って直接話を聞こう、ということになったんです。
刑務所、と聞くと驚くかもしれませんが、フィリピンの田舎の刑務所はとてもオープンで、
かなり自由に面会に行けるし、差し入れなどもできるんです。
入口に「WELCOME!」って書いてあるくらいですからね。(笑)
半年ぶりにお母さんに再会!アビゲルもお母さんもとっても嬉しそうです!
HOJで働いていて幸せを感じる瞬間です。
さっそくいろいろ聞きとり調査をしたところ、
まず、年齢がみんな1~2歳上にサバを読んでいたことが判明。(笑)
ジョリーナ14歳、ロウィー12歳、アイアン9歳、シエラ8歳、アンジェロ6歳、アビゲル5歳でした。
そして、どういう理由でお母さんが刑務所にいるのかを聞いたところ、
びっくりするような答が帰ってきました。
「私は無罪が確定しているんだけど、拘留されている間に家も財産も全て勝手に
他人に売り払われてしまったので、ここを出ても暮らせない…だからしばらくここにいる」
無罪が確定しているのは刑務官の人に聞いても確かなので、
出所後の生活基盤さえどうにかなれば、すぐにでもここを出てこどもたちを引き取れるそうです。
まあ、その「生活基盤」がものすごく大変なんですけどね…。
話した感じまともそうなお母さんですし、なんとか一緒に暮らせるようにしてあげたいです。
福祉局やソーシャルワーカーの人脈を伝って、なんとかできることをしたいと思います。
お母さんとの面会を終えた後、みんなで海辺に行ってアイスクリームを食べました。
こんな遠足みたいなのはみんな初めてだったようで、とてもはしゃいでいました。
とてもかわいい、素直で賢いこどもたちなので、ずっとHOJにいてくれたら楽しいな、
と思うんですが、やっぱり親と一緒に暮らせた方がいいに決まっています。
「あくまでもHOJは最後の手段」という心構えで、今後ともやっていきたいと思います!
新しい小学校の制服の仕立てが半分くらい終わりました!
めちゃくちゃかわいいです!!
まるでどこかの私立学校のようで、スタッフたちも「金持ちの子に見えるわね!」と嬉しそうです。
みなさんからの支援のおかげで、仕立てることができました。本当に感謝しています!
ジョリーナのはスカートが大きすぎたので、作り直し。なので上半身だけの写真です。(笑)
ちなみに男の子たちは今まで通りでいいそうです。(笑)
まあ、古今東西、男の制服なんてそんなもんですよね。
ただ、両手放しで喜んでもいられないのが、
新しい制服を準備できないという理由で学校に通えない子がいるという事実です。
まだ表面化はしていませんが、これからそういう話が少しずつ出てくるはずです。
もしまとまった人数のそういう子たちが見つかったら、制服を支給するプロジェクトを立ち上げようかと思っています。
そのときはみなさん、ご協力よろしくお願いします!
夕方、アビゲルがちょこちょことやってきて私の前にちょこんと座り、
おもむろに赤い糸を取り出すと、私の小指に巻き付けだしました。(笑)
なんだか意味深で、ほどくのもアレなので、まだ巻きついたままなんですけど、どうしましょうかね?(笑)
そろそろ水浴びしたいんだけどなあ。