週末恒例のウラワビーチ!ビジターさんのいない週末は何か月ぶりでしょうか。
今日はサッカーやチェスの練習、親族の法事などでいない子も多く、
少人数でのんびりしにいくつもりだったんですが、
到着してみると、ちょうど地元の人達が地引網を始めたところでして。
こどもたちが一目散に走って行って手伝いはじめました!

序盤は砂浜から引っ張りますが、中盤以降は腰まで海に浸かっての作業になります。
なかなかハードなんですが、レア&メルジェーンが大活躍です!

終盤はみんなで輪になって、魚が逃げないようにうまく網をたくし上げていきます。
レイマークが「お前、筋がいいな!何歳だ?ウチの娘と結婚しねえか?ガハハ!」と
漁師のおじさんに気に入られてました。体育会系な社会でかわいがられるタイプのようです。(笑)

漁師さんたちの狙いは商品価値の高いカマスやイカなどで、商品価値の低い他の魚は
こうやって手伝うと分けてもらえます。…って、フグをもらってもウチでは料理できないぞ!(笑)

…と、楽しげにここまで記事にしてきましたが、実はこの地引網、フィリピンの法律では違法です。
こんなに細かい目の網で頻繁に地引網をすると、稚魚まで取ってしまい、結果的に殺すことになるので
「持続可能な漁」ができなくなるとされているんです。(RA 10654: Anti-Illegal Fishing Act)

まあ、そうは言いながらも、私が初めてウラワビーチに来た29年前から、
ずっと村人による地引網は続いているので、「持続可能じゃない」と言われても、
村人には全然ピンとこないはずです。だって、長年これで生活し続けてこれたんですからね…。
(写真は2009年)

「理論上は正しい」ことや「法律的に正しい」ことが、現地で長年生きてきた人たちの生活習慣と
一致するとは限りません。そうなったときに、どちらの側に立つべきなのか。
どちらの側に立つべきとこどもたちに教えるべきなのか。
日々、考えながら暮らしていきたいと思います。
幼稚園が午前中で終わるクリスタルは、午後は私のところにお昼寝しに来ます。
絵本を読んでると子猫もやってきて、だいたい一緒に寝ます。
今日は先に子猫が目を覚まして、クリスタルが起きて遊んでくれないか、待ってます。
ああ、かわいい。

さて、昨晩、就寝時間を過ぎてから、ジャスパーが走って私のところにやってきました。
緊急事態?誰かケンカでも始めたか?と思ったら、
「コヤシン!部屋にコレがいた!ヤドカリって海じゃなくても暮らせるの?」と
オカヤドカリを持ってきました。おお!めちゃくちゃ珍しいやつだぞ、それ!

「就寝時間を過ぎてる…でも気になる…怒られるかな…
いやでも、コヤシンはこれが理由なら怒らない気がする…」
ジャスパーにはそんな葛藤があったでしょうが、「これが理由なら怒らない」は見事に大正解。(笑)
ヤドカリが殻から出て来るまで15分くらい、2人でオカヤドカリについてネットで調べて過ごしました。
やっと姿を現して歩きはじめた時には2人で静かに大興奮でしたよ。

実際、私の中でも一瞬葛藤はありまして、「これは叱った方がいいのか?」とも思ったんですが、
就寝時間を過ぎていても、緊急時には当然、呼びに来ていいに決まっているわけで、
これは「緊急時とは何か」という問題で、「めったに見られない生物を発見した時の好奇心」は
十分、緊急時に値するのではないか、と思います。
ジャスパー!また何か見つけたら、夜中でも起こしていいからな!
言語にはたいてい、「同音異義語」というものがあります。日本語の「鼻・花」や、
英語の「right・write」などがそうです。
ご覧のように音は同じでも、別の漢字やスペリングにすることで誤用を避けていますが、
会話だけの場面だと、混同が生じる場合もまれに起きますよね。

ビサイヤ語にも同音異義語はありまして、私がよく混乱するのが「bomba」です。
音だけでなく表記も同じなんですが、「ポンプ」の意味と「爆弾」の意味があります。
これ、もともとのスペイン語がこうなんだそうですが、不便すぎませんか?

しかも、「ポンプ」という物の適用範囲がこれまた広くて、「井戸」「空気入れ」に加え、
「トイレのスッポン」も「bomba」でして。あげく、ビサイヤ語はこれを動詞化して
「水をくむ」「空気を入れる」「トイレの詰まりを直す」という意味で使えちゃうので、
「コヤシーン!Palihug Bomba!」と言われても、「水汲んで」なのか「空気入れ貸して」なのか
「トイレが詰まった」なのか分からないんですよ。(笑)

さらに、英語でギターを弾く人のことをギタリストと言うように、
ビサイヤ語も名詞から職業名を作ることができるんですが、「Bombero」と言えば
「ポンプの人」ということで、「消防士」のことを指すんですが、
「爆弾の人」で「爆弾魔のテロリスト」のことを指してる可能性だってあるわけです。
真逆じゃないか!(笑)

と、急にこんなことを言いだしたのは、最近、ジェレミーに日本語を教えているからです。
ちょうど基本語彙で「鼻と花」が出てきて、「なんで漢字を勉強しなきゃいけないのか」みたいな
話をしていて、そういえばビサイヤ語は…と思いだしたわけです。
同音異義語を「漢字」で分別する日本語、「スペリング」で分別する英語、
そして「文脈」で分別するしかないビサイヤ語。習得が一番厄介なのは、果たしてどれでしょうね?