これまた先日の集合写真で気づいた方もいるかと思いますが、
ボランティアスタッフのアツシが、またこどもたちに会いに来てくれています。
「コヤシン以外にもビサイヤ語が話せる日本人がいた!」と、
今年の新入り組にもさっそくなつかれています。

「ビサイヤ語できるんでしょ?これ読んで!」と、図書室にあった絵本を持ってきたビバリー。
いやいやいや、それはさすがに難易度高すぎるぞ。(笑)
こどもたちの期待に応えるべく、がんばれ、アツシ!

アツシは私に欠けている要素である「体育会系アニキ」の特性を持っているので、
こうやって定期的に来てくれるととても助かります。
先日のウラワビーチでは、ビーチバレーの「ネットの係」として活躍してくれました。
中腰で、両手を水平に伸ばしているのがアツシの「ネット」です。(笑)
何度も頭にボールがぶつかり、みんなで大爆笑でした。ありがとう、アツシ!

烏山さんが私をスタッフにしてくれた時の年齢に、だんだん私も近づいてきたので、
そろそろ後継者を見つけて育てていく、ということを真剣に考えていきたいと思っています。
今回の日本滞在中も、歴代ボランティアスタッフたちにはとても助けてもらいました。
若い世代たちがどんどん頼もしくなってきているので、うれしい限りです!
先日の授賞式、アイダさんとメイアンの他にもう一人、HOJのラランも参加していました。
ラランは1997年のHOJ初期メンバーなので、知らない方も多いかもしれませんね。

この写真に写っている、前列右から二番目が7歳の頃のラランです。
顔の形は変わってないですね。(笑)
ちなみにこれ、私が1998年に初めて行ったときの写真なんですよ。私もまだ若い!

今回の授賞式を一番楽しんでいたのはラランだったかもしれません。
HOJを出た後、同じミンダナオ島にある他のNGOで奨学生として学校に通い、
そこで出会った女性と結婚して9年前に日本にやってきたんですが、
「働いて暮らす」となると、日本は夢に描いていたような世界ではありません。
「外国人労働者」として雑な扱いを受けながらも、必死で働き続けているんです。

現場仕事を重ねながら、普通免許はもちろん、フォークリフト、玉掛などの資格を取り、
頑張って働いています。
仕事の合間にフィリピン人の友達とバンドを組んで音楽も続けているそうです。
HOJにいる頃から音楽が大好きでしたからね。

「現場のみんなに帝国ホテルに泊まってるって言っても信じてくれない(笑)」と
笑いながら言うラランには、苦境の中でも楽しさを見つける「HOJ魂」が
確かに息づいていると感じました。
高齢化まっしぐらな日本、彼のような若者にとって居心地のいい国になってほしいものです。
きのうのブログの集合写真で気づいた方もいるかと思いますが、
HOJのWEBサイトや会員登録サイト、Amazonの広告などのシステムを管理してくれている
ITエンジニアのアキオさんがまたHOJに来てくれています。
今回も持ってきてくれた高性能ドローンにこどもたちが興味津々です。

昔ジェレミーと一緒に買った4000円くらいのやつとは安定感が段違いで、
多少の風でも安心して飛ばせます。さあ、今回はこれを持ってどこに遊びに行きましょうかね?

そしてお土産に持ってきてくれたのがこちら!
他のどの楽器にも似ていない、新しい電子楽器、オタマトーンです!
おもちゃのような見た目ですし、実際おもちゃなんですけど、
練習次第でものすごい演奏も可能なんですよ。

前から興味はあったんですが、私は「楽器はアコースティック!手作り最高!」という主義なので、
なかなか自分で買うには至らなかったんですよね。いやー、実際やってみたらこれ、面白いです。(笑)

音楽を一生の趣味にしていくにあたり、できるとできないで全然違う
「耳コピ」の能力を育むのにこれは最高の楽器なのではないか?という気がします。
こどもたちにどんどん使わせて、音楽力が底上げされることに期待したいです。