就労ビザの更新にトラブルがあって、一度フィリピンを出国して入国しなおさなければならない羽目になり、
1泊2日で香港に行ってきました。20年ぶりの友人が「普通の観光地じゃない場所に行ってみたい」という
私のリクエストに120%応える、面白い場所にいろいろ連れて行ってくれて、充実の1日でした。
(主に香港中文大学と、茶果嶺村を見て回りました)
そんなわけで、マニラ、香港と大都会を渡り歩き、疲弊しきってHOJに戻って来ました。あー、落ち着く―!
ちょうど卒業生のジェプリルが訪ねてきて近況報告してくれました。
ジェプリルは国会議員事務所の下働きをしているんですが、
このたび、その議員がダバオオリエンタルの知事に当選したので、事務所も移転になるとのこと。
気になる給料も30%くらいアップするらしいです。ほー、そりゃ良かったな!
明日には里帰りしていたビバリーとダーウィンが戻って来る予定です。
今週から少しずつにぎやかになっていくハウスオブジョイ。
こどもたちを笑顔で迎えられるように、旅の疲れ(主に胃腸)を癒したいと思います。
マニラでも香港でも調子に乗ってごちそう食べすぎました。(笑)
寮を見せてもらった後は、会社の方々と昼食。立派すぎる日本料理店に案内されました。
天ぷらやトンカツ、蕎麦などが並ぶ食卓でリッキーBは完全に緊張モード。
ジェレミーはさすがのコミュニケーション力で
「ソバ!年末に食べるやつですよね!食べたことあります。
うちにはこの色の猫がいて、ソバコっていう名前がついてるんで忘れません」
みたいな話をして受けをとってました。いいぞ。
それから、二人の世話係的な女性スタッフさんに付き添われて、ショッピングモールでお買い物。
ひとまず生活と研修に必要なものを、将来の給料から天引き、ということで買いそろえます。
洗濯機の液体石鹸を初めて見た2人、どのくらいの量を買えばいいのか分からず焦ってました。
お次はマニラで一番の安物市場「バクララン」でシャツやズボンを買いそろえます。
こういう場所はダバオにもあるんですが、その、密度と広さがダバオとは段違い!
しかも、ここ、歩行者天国ってわけじゃなくて、車が普通に通るんですよ。恐ろしい…。(笑)
「面倒見のいいお母さん」といったキャラの社員さんに「ホラ、アナタはこっちのほうが合うんじゃないの?」
といった感じでさっそく可愛がられているリッキーB。こう見えてリッキーBはおばあちゃんッ子なので、
年配の女性には気に入られるスキルが高いのかもしれません。この様子を見てちょっと安心しました。
買い物を終えて、会社のオフィスを案内してもらい、契約書にサイン。
決して楽な仕事ではありませんが、将来的な稼ぎという意味でも、社会貢献という意味でも
非常に価値のある仕事です。2人とも、サインしたからには頑張ろうな!
そんなわけで、2人は晴れて社会人になりました。ジェレミーとリッキーBの未来に幸あれ!
就職のためにマニラにやってきたジェレミーとリッキーB。
当然2人とも飛行機に乗るのも初めてです。
ジェレミーはこどもの頃からパイロットに憧れていたので、ずっとワクワクしていました。
…が!搭乗手続き前に呼び止められ、「まだ17歳?未成年ね?親の承諾書がないと飛行機には乗れないよ?」と言われました。
(ちなみに今ネットで調べても、そんなルールは見つかりません)
「この子は児童養護施設で育った、私が親代わりだ」と主張し、なんとか事なきを得て搭乗には間に合いましたが、
いやー、のっけからハードモードの旅です。
なんとか飛行機に乗れたジェレミーは、就職祝いの中古スマホで、ずーっと窓の外を撮影していました。
いやー、窓際の席が取れてよかったな!
マニラに着いたら会社の車が迎えに来てくれていました。こんな立派な車に乗るのも初めてなので
2人とも落ち着かない感じですが、この車を運転しているスタッフさんが、いわば「直接の先輩」になるわけで、
道中、いろいろ話を聞かせてもらいました。
そして2人が住む寮に到着。去年の11月にできたばかりの社員寮、見習いの2人は二段ベッドがずらっと並んだ部屋です。
一般家庭から来た子たちからすれば「え?これからここで暮らすの?」とビビるところかもしれませんが、
HOJで暮らして来た2人からすれば「わお!マットがフッカフカ!」と余裕です。
寮には身体を鍛えるランニングマシーンや、屋上のバスケコート、そして、共有スペースにはギターもありました。
そして、猫も飼われていました。(重要)
うん、これは楽しく住めそうだな、ジェレミー、リッキーB!