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    歓びの経済学~エコノミクス・オブ・ジョイ~

    里帰り前にこどもたちはみんなお小遣いをもらいました。
    卵さがしの賞金を別にすれば、基本的にはみんな一律50ペソ(約110円)です。
    さあ、みんなこのお金をどんなふうに使うんでしょうね?

    さっそく近所の「サリサリ」に走るこどもたち。
    サリサリというのは、フィリピン中、どこにいっても必ず見つかる、「近所の万屋」です。
    日本のコンビニなんかより全然便利なんじゃないかと私は思っています。

    エリックとエッゼルは、そこですぐに7ペソのお菓子を買って、その場で開けて食べ始めました。
    二人で一緒に食べているので「それどっちの?」と聞くと、当然のように「二人のだよ」との答。
    なんと、もらったお小遣いも双子で共有しているようです。すごい兄弟の絆ですね。

    ちなみにほとんど同じようなお菓子がちょっと離れた中華系なんでも屋「チャンチャン」に、
    5ペソで売ってることをジュヴィーたち女の子が発見!さすが、女の子は計算高い。(笑)

    それを聞きつけてチャンチャンに走ったリッキー!なんと7袋も同じようなのを買ってきました。
    リッキー!夏休みは2ヶ月あるんだぞ!今日50ペソのうち35ペソも使っていいのか?(笑)

    ジェレミーはもらったお金をそのまま姉のジュリアンに渡し、管理してもらうことにしていました。
    「ジェレミーは7ペソと、2ペソと、4ペソ使ったから…残りは37ペソ!」と、
    ジュリアンが暗算をしているのを見て、ジェレミー、いい判断だなあと思いました。

    ジェリカは慎重派。1ペソで買ったアメを食べた後、後生大事にアメの包み紙を持ち歩き、
    ときどき取り出してはかいで「まだいい匂い!」と楽しんでいます。ううう、いじましい。(笑)


    カテリンは同じくチャンチャンで、ヘアピンを大量購入です。

    そんなに同じようなのをたくさん買ってどうするの?日替わり?しかもなんで2つずつ?(笑)

    と思ったら、こどもたち、自分の買ったものを、かなり気前よく人にあげるんですよ。
    エリックとエッゼルは、17ペソで買った20個入りのアメを、
    里帰り先にいる弟へのお土産にすると言っていました。

    カテリンもヘアピンを同じ色のをふたつずつ買ったのは、
    里帰り先で離れて暮らす妹にプレゼントして、お揃いにしたいから、とのことでした。

    リッキーに至っては、買った袋入りのお菓子をひとつ、
    そのままボランティアのユウさんにプレゼントしていました。

    実は私は毎年復活祭のとき、金曜から土曜にかけて、5食ほど抜く断食をしているんですが、
    ユウさんは「おもしろそうなので私もやってみます!」と言って、挑戦してたんです。
    でも慣れてないとこれ、結構きついんですよ。それで、お腹がすいてつらそうにしているのを、
    リッキーは見ていて、「お菓子をあげなきゃ!」って思ったんでしょう。

    持っているお金の1割、2割を、当たり前のように人のために使えるこの子たち。
    自分より持ってない人にはあげるのが当たり前なこの子たち。
    お腹が空いている人には、食べ物をあげるのが当たり前のこの子たち。

    私たちはお金の損得勘定をすることに慣れ過ぎて、
    歓びの損得勘定がものすごく下手になっているのかもしれません。

    こどもたちに教わる毎日です。さあ、買い物に行こうっと!


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