「たほぉ~ッ!たほぉ~ッ!」という、特徴的な声が外から聞こえてきました。
これ、フィリピンの田舎の豆腐屋さんなんですよ。
クリスマスの時のお小遣いを、唯一計画的に使っているジャンデルがフェンス越しに買っています。
「おじさん、5ペソのやつを2つちょうだい!」
そう、こちらでは豆腐はおやつというか、スイーツ扱いなんですよ。
豆腐にタピオカと糖蜜をかけて混ぜ、ストローで飲むんです。
ちょうどタピオカミルクティーの豆乳版、といった感じでしょうか。
ちなみに2つ買っているのは「洗濯を手伝ってくれたジャンジャン用」だそうで。性格いいなあ、ジャンデル。
器を持っていけば、もちろん豆腐だけでも売ってくれます。
「日本人はこれを冷やして、ネギ乗せて、しょうゆかけて食べるんだよ」と教えたら
最初は豆腐屋のお兄さんも「マジで?そんなことすんの?」って顔でしたが、
最近ではすっかり常連になって、増量サービスしてもらってます。
昔は売り歩くときの「たほぉ~ッ!」という呼び声には、それぞれの売り子さんの個性があって
録音して収集するくらい好きだったんですが、最近はスマホの音源でスピーカーから音を出していて、
みんな同じでおもしろくありません。
ああ、あの私のMDディスク、どこにいっちゃったのかなあ。大事な民俗学的資料を失ってしまった…。(笑)