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    スタディツアーでカカオ農園を見学することの意義

    早稲田摂陵高校から、10人の生徒さんと、2人の先生が来てくれました。ようこそ!
    まずはチョコ兄さんのカカオ農園を見学してもらうことにしました。
    フィリピンに「スタディツアー」に来た若い人たちに、「カカオ農園」を見て欲しいと思うのは
    単にチョコ兄さんの活動を紹介したいだけの理由ではありません。

    そもそもカカオは、フィリピンを植民地にしていたスペインが南米から持ち込んだものでした。
    要するに、「搾取の道具」だったわけです。
    その後、フィリピンは独立して、植民地ではなくなりましたが、
    農地は裕福なフィリピン人と大企業に牛耳られ、こんどは「資本主義」というシステムの中で、
    搾取の道具として機能してきました。

    現地の人たちは知識のないまま雑なカカオの栽培をして、
    結果、粗悪な質の物が安値で買いたたかれ、それが市場に出回るという状態が続きました。
    儲かるのは地主と大企業ばかり、生産者は儲からず、消費者に届くのは品質の低い商品、というわけです。

    しかし、ようやくフィリピンでも「中間層」が増え始め、自分で農園を手に入れたそういう人たちが
    「ちゃんと学んで、良い物を作って、高く売る」という努力をし始めました。
    搾取の道具だったカカオが、自立の道具になったんです。
    チョコ兄さんのカカオ農園は、まさにその挑戦のモデルケースなんですよ。

    HOJに来る若い人たちには、単に「フィリピンは貧しい、かわいそうな国」と思ってほしくありません。
    どうしてそうなったのか、どうやってそこから抜け出そうとしているのか、
    そういう面を見るのに、「カカオ農園」の見学はうってつけだと思います。
    カカオの実の味、水牛の体温、ヤシの実の重さといった「ネットでは知れない経験」をするとともに、
    フィリピンという国のこれまでとこれからにも、想いを馳せて欲しいと思います。


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