さて、3日目ともなるとさすがに全員が鍋敷きづくりに夢中、というわけではなくなり、
「本当に好きな子」が残ってきた感じです。
他の子たちが使い散らした古着の中から「まだこの部分使える!」と素材を切り出し、
8つ目の鍋敷きを作るリセル。このもったいない精神、いいですねえ。
ジェレミーは色にこだわり、この3日間で6枚完成させました。
茶色とオレンジのやつはコヤシンのだよ!と一枚くれました。ありがとう!
そして、エレンジョイにも一番筋がいい、と言われたランランは大物に挑戦!
より大きな木枠を使って、鍋敷きではなく、フロアマットを作ります。
作業工程自体は同じなんですが、「適度な強さで張る」というのをこのサイズで繰り返せるかが
上手かどうかの分かれ目ということだそうで。張る作業は真剣そのものです。
逆に、張った後のこの編みこみ作業は見た目ほど難しくないようで、
楽しくおしゃべりしながらやってました。完成が見えて来たぞ、がんばれ!
アイダさんがフェイスブックで購入希望者を募ったら、地元の方々から結構な注文が来たので、
これで1000ペソくらいの収入になりそうです。こどもたちにはなかなかの達成感でしょう。
さあ、明日はご褒美に海でたっぷり遊びたいと思います!
鍋敷き作り、楽しくてしょうがないらしく、こどもたちが没頭してます。
今日の午前中までに、鍋敷き24枚、足ふきマット1枚が完成!
全部市場価格で売れたとしたら460ペソ、米10キロあるいは鶏2羽に相当します。
みんな、あんまり最初からがんばりすぎて息切れするなよ!
もちろんみんなちゃんと作業してるのは前提に、合間合間でやってる遊びを今日は紹介しましょう。
絶対やると思った遊び、その1!「ヘビ!」
うん、長い紐状のものをこどもたちに持たせたら、やらないはずがありませんね。
絶対やると思った遊び、その2!「縄跳び!」
これも想定内ですが、布切れだと軽すぎて、たいして続かないので一度やってそれっきり、がほとんどです。
数日もすると何か進化形が現れるかもしれないのでこどもたちの創意工夫に期待しましょう。
絶対やると思った遊び、その3!「髪の毛!」
長い布切れをハチマキにするのは基本中の基本ですが、それを束ねてカツラ!というのも定番です。
それをみつあみにするのは想像をちょっと超えてきましたね。いいぞ、ジャンディ。
そして、想像を超えてきたのがこの遊び!「ゾウを返せ!」(笑)
たいていの人には何のことやら?でしょうが、タイの映画で、ムエタイ戦士が奪われた仏像(続編では象)を
奪い返しに敵陣に乗り込んでいくアクション映画がありまして、先日みんなで見たんですよ。
タイが舞台ということでアメリカが舞台なものより親近感があったようで、男の子たちは大うけでした。
なかなか様になってるぞ、ジャンジャン!
というわけで、合間に遊びをはさみながら、みんなで楽しく作業してます。
来週には自習教材がまた再開するのでこればっかりやってるわけにはいきませんが、
定期的にやって、こどもたちの技術を磨いていきたいと思います!
フィデルさんが木枠に等間隔に釘を打っています。一体何を作ってるんでしょうか?
実はこれで、いらなくなった古着を編んで鍋敷きを作るんです。
作り方を知っているエレンジョイが、こどもたちに「将来も役立つ技術」として教えることになりました。
まずはいらなくなった古着を5センチ~7センチくらいの幅で切り裂きます。
なるべく長くなるように切れ目なくリンゴの皮を剥くように切っていくのがコツです。
素材が切れたら、それを木枠の釘にひっかけるようにして張っていきます。
まずはタテに張ってから、次に色を変えてヨコにも張り、それからタテヨコを交互に上下に編んでいきます。
なるほど、これはシンプルですが面白い!よくできたシステムです。
完成品はこんな感じ!確かにフィリピンで一般的に売ってる鍋敷き、まさにコレですよ。
ちなみに市場で3つで50ペソで売れるということで、こどもたちが「じゃあいっぱい作ろう!」と
昼食の時間も忘れて作業に没頭してましたよ。そうだ、鶏肉代は自分たちで稼ぐんだ!(笑)
木枠からはずすときにほどけないの?と思ったんですが、そこもよくできてました。
動画で見れば勘のいい人は分かるかと思いますのでぜひご覧ください!
エレンジョイいわく、慣れればおしゃべりしながらでも、テレビ見ながらでもできるので、
家庭での内職にはピッタリとのこと。これは本当に役立つ技術ですね。
こういうスタッフたちのノウハウ、どんどんこどもたちに伝授していきたいと思います!