出張で日系人の調査に通訳として同行しているんですが、今日はすごい出会いがありました。
戦後、フィリピンに取り残された「日本人のこどもたち」の多くが、日本に恨みを持つフィリピンの人たちに
殺されてしまうことになったそうなんですが、そんな日本のこどもたちをかくまって、養子にして育てた人たちがいました。
「バゴボ」という、いわゆる先住民族と呼ばれる人たちです。
私はこのバゴボという名前には聞き覚えがありました。
そう、烏山さんが協力隊時代にコンビを組んで働いていた地元の若者のリーダー、アマドさんが、
バゴボのリーダーだったと聞いたことがあったんです。
ただ、同じ「バゴボ」という名前でも、ダバオの内陸部と、ダバオオリエンタルでは、車で4時間以上の距離。
前から「本当に同じグループなのだろうか?」と疑問に思っていたんです。
それが今日、ダバオのバゴボ族のリーダーであると同時に、日系人でもあるジェシーさんとお会いして、謎が解けました!
彼によれば、「バゴボ」というのは5つの氏族をまとめた総称で、彼が属するダバオのグループは「クラタ」、
烏山さんの親友アマドさんが属していたダバオオリエンタルのグループは「タガバワ」、
お互いに別のグループではあるけれど、同じ「バゴボ」の同胞とのことです。そうだったのか!!
ジェシーさんに烏山さんとアマドさんの話をして、アマドさんが交通事故で亡くなって、
その息子たちを引き取ることにしたことがハウスオブジョイをはじめるきっかけだったんだ、と話したら
「アマド…バンカスだろう?知ってるぞ!確か私の祖父母の結婚式にバンカス家も来ているはずだ!」と大喜びでした。
写真はちょっと不鮮明ですが、その結婚式の写真です。
戦争直後、孤児になった日本のこどもたちをバゴボの人たちが助けくれていた。
それから50年後、孤児になったバゴボのこどもたちを、日本人が助けたことで、ハウスオブジョイが始まった。
何か、運命的なものを感じます。
このことは、ぜひ忘れずに語り継いでいきたいと思います。
出張でダバオに来ています。丸一日通訳をして回り、やっと今ホテルに到着しました。
いやー、今日もすごい話がたくさん聞けたんですが、まあその話はまた今度、ということで。
今日は、きのうのウラワビーチでイージェイが描いた絵をご覧ください。まずは絵の基本、ひとの顔!
うん、ちゃんと目と口があるべき場所に描いてあって、砂浜に木の枝で4歳児が描いたにしてはなかなかの出来です。
さらに、その顔に手と足をつけました。頭から直接手足が生えている、まさに、幼少期の子が描く「頭足人」というやつです。
これ、世界中のどこの地域でも、3~4歳児に人間の絵を描かせると、高確率でコレになるらしくて、
「人間の認知のメカニズム」を解明するための鍵とされてたりもするんですよ。
身体もお手本を見せれば描くのかな?と思って、雪だるまに手足をはやしたような絵を描いて見せたんですが、
それは完全に無視されて、こんどはとっても足の長い人間を描きました。誰?と聞いたらこれ、私だそうです。
なるほど、さっきのは小さいからイージェイで、こっちは大きいから私、ってことなのか。これは嬉しい!
砂を切り取って持って帰って接着剤で固めて額に入れて飾りたいくらいですが、無粋なのでやめておきます。(笑)
そして最後に、こちらはイージェイが描いた「ブタ」。
ちょっと足の数が多い気もしますが、横長の身体、目の位置、尻尾など、よく動物のかたちが描けてます。
これは今後の成長に期待が持てちゃいますよ?
とまあ、出張先でイージェイの絵を見て、ニヤニヤしながらこの文章を書きました。
明日も朝から仕事なので、久々にお湯のシャワーを浴びてぐっすり寝ます!
8月にビジターが多かったこともあって、「里帰り」期間が短かったので、
今週末は近場に実家や親戚のいる子たちが「プチ里帰り」しています。
そんなわけで閑散としたハウスオブジョイですが、「この感じ久々!」とジャンジャンは大喜び。
ビジターさんがいる間はあまり見れなかったので、こっちの学校でも話題の「実写版ワンピース」を一気見しています。
おお、原作再現度高くて面白い!
そして今日はウラワビーチでさっそく「ワンピースごっこ」。
ただ、腕は伸びないし、刀を三本振り回すのも難しいので、必然的に真似するのはパチンコ。(笑)
ただ、主人公の「ゴムゴムのピストル」という技と、パチンコを撃つのは語感的にも感覚的にもとても親和性が高いので
大喜びで「ゴムゴム…ピストル!」と言いながら小さいヤシの実を飛ばして遊んでました。
今日一日で異常に上手くなったのでご覧ください。これ、海賊船に一緒に乗って行けるレベルですよ!
潮が満ちたところで、実家に行かずに残ったアルバートと一緒に海で漁。
今日はカニと小魚が獲れました。もちろん焼いて美味しくいただきましたよ。
さて、私は明日から3日間ほど、またダバオに出張です。
6月に行ったフィリピン残留日系人取材の通訳が高評価だったらしく、再調査する今回、ご指名が入ったんですよ。
今回は前回以上に踏み込んだ調査になるということなので、しっかりと務めを果たしたいと思います。