烏山さんの葬儀の記事が続きましたが、今日からは気分を変えて、
またこどもたちの日常の様子や、各プロジェクトの進行具合などをつづっていきたいと思います。
昼ごはんを食べに学校から戻ってきたマイケルとジャンジャン。
マイケルがちょっと髪を伸ばしだしたりして、ちょいと色気づいてきています。
まあ、今週中にはまた床屋に行くんですけどね。
アルジェの術後も順調で、手術跡も、ちょっとしたケガと大差ないくらい目立たなくなってきました。
髪の毛みたいな縫合糸がまだ残っていて、これ、抜糸しなかったの?と聞いたら、
毎日顔を洗っていれば自然に溶けてなくなるものなんだそうで。医学は知らぬ間に進んでますねえ。
夕方、学校から戻ってきて敷地のそうじを始めるこどもたち。
烏山さんの遺骨への弔問客が絶えないので、スタッフたちはその接待でてんてこまいなんですが、
そうじや洗濯、食事の準備や片付けは、こどもたちが率先してやってくれるので助かってます。
普段からちゃんとしつけていた甲斐が、こういうときに出るんだなあ、と嬉しいです。
日常風景と言えばやはり、井戸での水浴び。この姿を見るとなんだか安心します。
ちょっとしたニュースとしては、タイジュがカカオ農園の仕事のために、軽トラを買いました。
ビジターが多いとき、ちょっとこどもたちと海に行くときなんかにも活躍してくれそうですね!
中古の、かなりボロボロのものを買ったんですが、ドドンさんのメンテナンスで見事に復活!
山道で使う用に4輪駆動なんですが、そのパワーを実証すべく、ドドンさんが敷地内の縁石の上にわざと乗りあげて試運転。
車を扱うときのドドンさんはまさに水を得た魚のようで、見ていて気持ちがいいです。
まだ完全な平常運転とはいきませんが、HOJはほぼ日常の生活を取り戻しています。
こういう「普通の日」をこそ、大事に、楽しんで暮らしていきたいと思います。
烏山さんの遺灰がHOJにやってきました。
フィリピンの風習でこれから9日間ここに安置し、毎晩祈りを捧げます。
思い出コーナーに義足や、好きだったラーメンが置いてあるのがなんとも不思議な感じですが
みんなの烏山さんへの想いが伝わってきますね。
フィリピンでは火葬は一般的ではないので、こどもたちは「なんで燃やしちゃったの?」と不思議な様子。
「天国は空の上にあるでしょ?燃やしたら煙になって、天国に早く行けるんだよ」と、まあ月並みな返事をしたら、
こどもたちから、驚愕の答えが返ってきました。
「なるほど!だから先月火事があったんだね。アンケルが天国に着いたとき、住む家がないと困るもんね」
こどもたちが口々に言います。
「バイクもあるからどこでも行けるね」「パソコンとiPadとエアコンと扇風機と、冷蔵庫も!」
「ベッドもあるし、お皿もあるよ」「神様が前もって運んでおいてくれたんだね」
「さすがアンケル、天国でもお金持ちだね!」
なんというプラス思考。なんという素敵な発想!
烏山さんはすぐにでも天国で、親より先に天国に来ちゃたこどもたちのために孤児院を始められそうですね。
こどもたちが事実をこんなふうに受け入れて、前を向いている姿を見て、私も気持ちの区切りがついた感じです。
明日からはまた気分一転、HOJの日常をつづっていきたいと思います!
今日は烏山さんの告別式。ダバオの教会で葬儀のミサをあげました。
この教会は、烏山さんの娘エリカが通っていたミッションスクールの教会です。
フィリピンの教会にしては派手派手しい装飾の少ない、素敵な教会です。
ミサを司式してくれたのは、台湾で烏山さんと一緒にフィリピン人労働者支援をしていたというヒル神父さん。
烏山さんの訃報を聞きつけて、カガヤンデオロという別の町から飛んできてくれました。
烏山さんが人生でやってきたことの証ですね。
ミサには、いろいろあって疎遠になっていた卒業生も多数集まりました。
バツが悪くてアイダさんに顔を合わせられない…なんて言っていた子たちと、また再会できたんです。
この機会も、烏山さんが最後にくれた大きなプレゼントです。
烏山さん、最後のファインプレー、ありがとうございました!
それから火葬場に移動して、最後の最後のお別れです。
フィリピンでは土葬が一般的なんですが、烏山さん本人の生前の意向で、火葬することにしたんです。
烏山さん、本当にお疲れさまでした!
今日のここまでの様子を動画にしました。
集った卒業生みんなでお別れに歌った「乾杯」が感動的です。ぜひご覧ください!
今、焼き場の前でこの記事を書きながら、火葬が終わるのを待っています。
遺灰は烏山さんの愛したHOJに持って行って、3月末まではそこに安置する予定です。
火災から復旧していくHOJの様子を、烏山さん、みまもってくださいね!